「安倍首相、ここは怒るポイントですよ!」
安倍首相にとって、これは間違いなく怒るべきポイントです。
10月7日、トランプ大統領はホワイトハウスで行われた「日米貿易協定」の署名式で挨拶し、
「まず、私の良き友人である安倍晋三首相の誕生日を祝福したい。彼は今日39歳になった」
――と言い放ちました。
周囲は爆笑したとか・・・
安倍首相は9月21日で65歳になっています。
日本のメディアは、ロシア・プーチン大統領の誕生日が10月7日であることから、プーチン大統領の誕生日と間違えた可能性もあるなどと間抜けな解説していますが、全く違います。
仮に、プーチン大統領の誕生日と間違えたとしても、ではなぜ「39歳」などと言ったのでしょうか。プーチン大統領も安倍首相もそんなに若くは見えません。
実は、アメリカ人が、相手の実年齢を遥かに若く言う時は、相手を見下し、馬鹿にしている時なのです。
日本の過去の歴史を振り返ると、同じような事例があります。
マッカーサーに馬鹿にされた日本人
ダグラス・マッカーサーがGHQの最高司令官として日本に降り立ち、昭和天皇に謁見する際、マッカーサーは「昭和天皇はきっと命乞いをするに違いない」と思っていました。
しかし、実際はそうではありませんでした。
「今回の戦争の責任のすべては朕にあるのであり、日本の国民に罪はない。よって、責任のすべては朕一人がすべて引き受ける」
そういった趣旨のことを、昭和天皇はマッカーサーに告げたのです。
このことにマッカーサーは大いに感動したと言われています。そして、次第に昭和天皇に傾倒してゆくのです。
その過程で発したのが、次の言葉です。
「科学、美術、宗教、文化などの発展の上からみて、アングロ・サクソン民族が45歳の壮年に達しているとすれば、ドイツ人もそれとほぼ同年齢である。しかし、日本人は生徒の時代で、まだ12歳の少年である」
この時、マッカーサーは日本人を12歳に見立てて見下し、そして馬鹿にしているのです。もちろん、”12歳の少年” の中に、昭和天皇は含まれていません。
このマッカーサーと同じメンタリティーを、同じアメリカ人であるトランプ大統領が持っていたとしても何ら不思議ではありません。
本来ならば、外交問題になってもおかしくないのですが、いかんせん安倍首相のことです。
おそらく、問題の本質すら理解できず、自分が馬鹿にされているとの意識もないことでしょう。