Introduction:12月10日。この日は公務員にボーナスが支給される日でした。
このことは政治家にとっても同様で、取って付けたような理由で ”雲隠れ” を決め込む例の3人についても例外ではありません。
その一方で、トラブルメーカーとして知名度の高い丸山穂高議員などは、ボーナスを目の前にして「アジャース」といった意味不明な奇声を上げています。
いずれにしても大切なお金のことです。各人悲喜こもごもあるのでしょうが、今回はとても美味しいとされる国会議員に給料について触れてみたいと思います。
雲隠れ3議員にもボーナスが満額支給!
- 菅原一秀(前経済産業相)⇒ 体調不良の通院治療中で欠席
- 河井克行(前法務相)⇒ 衆院の手続きをとった上で欠席
- 河井案里(参議院議員)⇒ 適応障害で欠席
「政治とカネ」をめぐる問題で世間を騒がせた例の3人組ですが、揃いもそろって国会に姿を見せておりませんし、彼らは「説明責任を果たす」と言っておきながら、未だ誰も説明はしておりません。
そして、彼らの公の場に姿を見せない理由もまた振るっており、政治家とは、実に気楽な商売なのだなと、羨ましくなってしまいます。
それでも、このような仕事をしない議員に対しても、ボーナスはしっかりと満額支払われているのです。
このことについては、12月10日に「きっこ」さんが面白いツイートをしています。
この「きっこ」さんのツイートを裏付けるように、丸山穂高議員が自身のボーナスの明細を Twitter 上で公開しています。確かに、 323万6617円 貰っているのが分かります。
ちなみに、国会議員のボーナス(期末手当)については、夏冬合わせて「約635万円」支給されるようです。
国会議員はどれほどの給料を貰っているのか?
国会議員の給料(歳費)については法律(『国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律』)で定められています。
『国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律』 |
---|
第一条 各議院の議長は二百十七万円を、副議長は百五十八万四千円を、議員は百二十九万四千円を、それぞれ歳費月額として受ける。 |
よって、一般の国会議員の給料については次の通りです。
- 月額:129万4000円
- 年額:1,552万8000円
- 期末手当(夏冬):約635万円
以上のことから、一般の国会議員の年収は約「2,187万8000円」であることが分かります。
しかし、議員の報酬は実はこれだけではありません。この他にも「文書通信交通滞在費」「立法事務費」の存在を忘れてはなりません。
文書通信交通滞在費とは
国会議員には給料(歳費)とは別に、「文書通信交通滞在費(文通費)」として月額「100万円」が支給されます。
法律上「公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため」と定められているものの、 領収書の届け出が全く不要で税金も掛からないため、一体何に使われているか全く分かりません。
多くの議員が自分の政治団体へ寄付しているようですが、そうなると別の寄付など他の収支との区別がつかなくなる問題が発生します。いずれにしても、議員が自由に使うことにより使途不明金となるケースが多く、問題視されている報酬です。年額にすると「1,200万円」となります。
立法事務費とは
国会での「会派」に所属する議員に対しては、「立法事務費」として月額「65万円」が支給されます。
元々は議員の立法に関する調査研究活動を行うための必要経費となっていますが、これも文通費同様、領収書の届け出が全く不要で税金も掛からないため、一体何に使われているか全く分かりません。年額にすると「780万円」となります。
ちなみに、会派を結成することで立法事務費が支給される他、国会での控室や移動用の公用車が支給され、また、会派の規模により委員会のポスト、国会での質問時間が決定されます。
国会議員の年収とは?
上述した「2,187万8000円」の他、「文書通信交通滞在費」と「立法事務費」が支給されますので、一般の国会議員の年収は約「4167万8000円」となります。
その外にも、議員には無料のJR乗車券もしくは航空券(※)などの用意されており、政治家とはまさに「特権階級」であり「上級国民」、一度やったら美味しくてやめられない商売であることを伺わせます。
(その他にも「議員特権」は目白押しです!)
※ JR無料パスポート、もしくは航空機:地元との月4往復分のチケットの選択制