白坂和哉 デイ ウォッチ

女優 岡江久美子さん死去!新型コロナに感染 ~PCR検査を拡大せよ!

俳優の岡江久美子(おかえ・くみこ)さんが新型コロナウイルスによる肺炎のため、23日に都内の病院で死去したことがわかった。63歳だった。所属事務所が発表した。通夜・葬儀の日程は未定で、後日お別れ会を開くという。
~2020.04.23 朝日新聞 DIGITAL 「俳優の岡江久美子さん死去 新型コロナに感染、63歳」

端的に申し上げて、政府のチンタラしたPCR検査体制は明らかにおかしいと思われます。医療崩壊を防ぐ意義は十分理解できますが、どうも政府はそればかりに囚われて本来の目的を逸脱し、肝心の感染者の命を軽視してはいないでしょうか?

例えば、発熱があり、これまでは明らかに状況が違っているにも関わらず4,5日間様子を見ることを要請され、その結果重篤化して死に至るケースがあります。

今回、新型コロナウイルス感染により亡くなってしまった岡江久美子さんも同様のケースだとしたら、ご遺族の方々は悔やんでも悔やみきれないことになります。

報道によれば、岡江さんは4月3日に発熱を起こし、主治医から4,5日様子を見るように言われましたが、6日に容体が急変し緊急入院。そこで新型コロナウイルスの陽性と診断されています。その後、集中治療室で人工呼吸器を装着しての治療を受けていましたが、4月23日に亡くなりました。

NYクオモ知事の重大な発言

アメリカ・ニューヨーク州のクオモ知事は、4月23日の記者会見で重大な発言をしています。

ニューヨーク州では、無作為に3,000人を選んで新型コロナウイルスの抗体検査を行ったところ、「約14%」の人が抗体を持っていることが判明したというのです。

◆ 出典記事 ◆
 『NY州の14%に抗体確認、新型コロナで3000人検査』

 ~2020.04.24 REUTERS~

これをニューヨーク州に当てはめた場合、これまでに270万もの人が新型コロナに感染した計算になり、実際に報告されている感染者よりもずっと多くなるというのです(※ニューヨーク州の感染者は26万3,460人、死亡者は1万5,740人)

このことから分かるのは、日本のようにPCR検査を抑制している国は、想定しているよりも遥かに多くの感染者を野放し状態にしている、ということです。

現在の政府方針を続ける限り、感染が終息することはありません。
「感染者が野放しになる」⇒「感染が広がる」⇒「PCR検査は少人数」⇒「感染者が野放しになる」・・・
まさに感染拡大の負のスパイラルです。

アビガン承認にモタモタしている厚労省

出典:2020.04.23 読売新聞

「アビガン」は催奇性の副作用(妊婦が服用すると胎児に奇形が生じる可能性がある)が懸念されていますが、それでもコロナ感染の初期段階での服用においては一定の効果があると報告されています。

しかも、「アビガン」は安倍首相を始め、日本が現在最も力を入れている新型コロナウイルスの治療薬で、日本では世界展開も計画されています。

今現在の実情として、PCR検査が後手後手に回ることで重篤になる感染者が増えるぐらいだったら、当然のこととして早急にアビガンの使用を検討すべきではないでしょうか? 特に重篤化しやすいとされる年配の方ならなおさらです。

ちなみに、4月23日に読売新聞がスクープした記事によれば、アビガンの世界展開については既に中国が先手をとっていることが分かります。

アビガンは既に物質特許が切れているため、中国は後発薬(ジェネリック)の増産に着手しており、トルコを始めとする外国にも提供し効果があったことも確認しています。中国のような一党独裁国家の意思決定は、日本のような民主国家とは比べようもなく早いため、中国がコロナ治療薬で世界をリードする可能性が高まっています。

その反面、日本はコロナ治療薬については防戦一方となりました。
日本政府は、医薬品や医療機器の企業が海外の企業に買収されないよう、外国為替及び外国貿易法(外為法)の規制を強化する方針を策定しました。しかし、実際に適用されるのは7月だというからまるでお話になりません。中国はその頃にはコロナ治療薬を次々に生産・提供し、世界を席巻しているのではないでしょうか? その頃の日本は、果たして何かしらの治療薬は出回っているのでしょうか?

東京都は動きだした模様!

出典:2020.04.23 東京新聞

千代田区では、4月24日から区役所近くに設営した仮設テント内で、PCR検査に使う検体の採取を始めることにしました。これにより現在は1日当たり10件程度だった検査が、30件まで可能になります。

また、江戸川区では4月22日に設けられたPCR検査センターにて、都内で初めてドライブスルー検査が可能になります。ここでも一日30件程度の検査が可能となります。

千代田区、江戸川区の新しい試みにより、少しづつではありますがPCR検査の対象規模は増えています。両区共通のポイントは、医師が必要と判断した場合に検査が可能になったことです。従来の保健所(帰国者・接触者相談センター)をショートカットする分、迅速な検査が可能となりました。

PCR検査の署名をしよう!

これまで日本で実施されてきた、クラスターを潰してゆく手法は既に限界がきていることは素人目にも明らかです。感染対策は次の段階に移行しなくてはなりません。これでは遅いぐらいです。

次の段階とはPCR検査の拡充に他なりません。より効率よく、より多くの方へのPCR検査が今後は必要となります。

そして、幸いにも『PCR検査を医師の判断でやらせて欲しい』といった趣旨の署名サイトが立ち上がりました。筆者も早速署名させていただきました。

署名のURLは下記の通りです。
https://bit.ly/3ax8Ttc

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