白坂和哉デイウォッチ

小泉進次郎&滝川クリステル 電撃結婚! ~小泉進次郎は何を考え、何が起きるのか?

Introduction:今回の結婚発表は極めて異例で違和感を禁じ得ず、多くの方が小西議員のような印象を持っていることでしょう。
いくら議員だとはいえ、なぜゆえに個人的な事情を公の国家機関、しかも首相官邸で発表するのか? ということについてです。

このことについては、「次期首相への伏線か?」といった憶測も飛び出しましたが、10年後、20年後はさておき、現在の小泉進次郎氏については首相になる芽など、はっきり申して1ミリもありません。

また、今回は小泉進次郎らが「首相官邸で結婚を発表した」のではなく「首相官邸で結婚を発表させてもらった」という点については、しっかりと押さえておく必要があります。「発表した」と「発表させてもらった」とでは、両者に雲泥の差があります。

今回は、小泉進次郎氏が安倍首相・菅官房長官に土下座するように頭を下げ、「首相官邸で結婚を発表させてもらった」ものと確信しています。

安倍首相の尻を舐めに馳せ参じた小泉進次郎

小泉氏と滝川氏の馴れ初めについて具体的には語られていませんが、その辺を詮索することについては意味がありません。
小泉氏ほどの ”有名な” 政治家であれば、政治家特有のインナーサークルにおいて知り合う機会はいくらでもあるからです。

二人はそのような形で知り合い、そして深い仲となったのでしょう。
ただ、小泉氏に結婚の意思があったかは甚だ疑問ですし、ましてや政治家が ”できちゃった婚” をするなど、醜態の極致です。

政治の世界で大切なものは様々あれど、筆者は最も大切なものとして「時間」を挙げます。これまで見聞きした中で、どんな政治家でも「時間」だけはしっかり守るからです。
逆に言えば、時間にルーズな人間は政治家にはなれないと認識しています。

今回のような ”できちゃった婚” というのは、政治家の時間軸を奪うことになります。結婚と予期せぬ妊娠・出産により、政治活動に何らかの影響が出てしまうからです。

よって、優秀な政治家は、結婚にせよ小づくりにせよ、自身の政治活動と照らし合わせて計画的に実行するはずなのです。

今回、小泉進次郎氏はそういった ”家族計画” に失敗したと見るのが妥当でしょう。さらに、穿った見方をすれば、結婚の意思が希薄な小泉氏に対し、滝川氏はそうではなかった。そして、やむなく小泉氏が結婚に踏み切ったとも考えられます。

そうなると週刊誌などに色々と書き立てられることになり、政治家としてのキャリアにも傷がつくことになります。
そうならないためにも、小泉進次郎氏は安倍&菅に頭を下げ、彼らの軍門に下る決意をしたのでしょう。安倍首相の傘下に入れば、メディアからは守られるからです。

つまり、小泉進次郎氏は今回の結婚を機に、安倍首相の尻を舐め、安倍首相の手駒になったということです。
首相官邸で結婚発表を ”させてもらった” のは、そうなったことの象徴です。
これは「恥を知れ!」発言で物議を醸した三原じゅん子議員と、実は構造は全く同じなのです。

また一人、安倍首相を忖度し、ひれ伏す議員が出現しました。
これは、小泉進次郎氏にとって、父親である小泉純一郎氏の神通力が消えた瞬間でもあります。

むしろ安倍首相の方にメリット満載!

首相官邸で結婚発表を行ったものだから、取材する側はすべて政治記者となる異様な現場となりましたが、それでも「お祝い一色」となり、小泉氏の思惑通りに事が進みました。

しかしそれでも、この発表で最も多くのメリットを享受したのは、外ならぬ安倍首相です。現に内閣支持率は上がりました。

結婚という明るいニュースをネタにした、小泉氏の「パフォーマンス」だとする見方があるようですが、全く違います。
これは、安倍首相の「パフォーマンス」なのです。

また、小泉氏の次期首相になるための伏線なのではないか、とする見方もありますが、既に述べたように、現在は可能性としてゼロです。

小泉氏が安倍首相の軍門に下るということは、むしろ、安倍首相の自民党総裁4選すら後押しする結果となります。何といっても元々人気者があり、今回の結婚で好感度を倍増させた小泉進次郎氏が、今後は広告塔になるわけですから。

憲法を改正し、さらに首相を続ける安倍晋三

今回の「小泉進次郎&滝川クリステル」の結婚発表は、今後の政局に影響を与えるでしょうか?

結論を申せば、筆者は「ある」と見ています。安倍首相がこのような好機を見逃すはずはないからです。

近々「衆議院の解散」がなされると考えられます。
解散の大義名分はもちろん「憲法改正の是非」となります。そして、解散の時期は「今年の秋」なのではないでしょうか?

衆議院を解散し、改憲勢力2/3に若干足りない参院に手を入れ、晴れて改憲の発議を行う。

国民投票は2020年になりますが、改憲を射程に入れた中で行うオリンピックは、あたかも ”あたらしい日本” を予感させるに十分で、もしかしたら本当に憲法改正が実現するかもしれません。

そうなれば、後はかつての『小泉劇場』ならぬ『安倍劇場』となります。
安倍首相は憲政史上初めて改憲を行った首相として歴史に名を残すことになり、そうなった場合、総裁4選目に入り、さらに首相を継続しても一体誰が反発するというのでしょうか?

こうしてみると、今回の「小泉進次郎&滝川クリステル」の結婚発表は、近い将来起こり得るかもしれない、安倍独裁体制に道筋をつける一つの要因となるかもしれません。

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