Introduction:安倍首相は9月11日に内閣改造を行いますが、その中で「三原じゅん子・参議院議員」の初入閣が取り沙汰され、物議を醸しています。
国会で「野党よ!恥を知れ!」と啖呵を切ったことは私たちの記憶に新しいですが、果たして彼女は本当に「大臣」となるのでしょうか?
この噂を耳にしたとき、ある ”既視感” が頭をもたげました。
促成栽培された極右政治家
参議院議員として当選回数2回、約10年の政治家としてのキャリアを持ちますが、特にこれといった実績はなく知名度で当選したような、本質的にはあまたの ”タレント議員” です。
2015年の参院予算委員会の席上、彼女がやおら ”八紘一宇” を切り出したとき、思わず皆がドン引きしました。
「日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇であります」と言い出したかと思うと、続けざまに「安倍首相がイニシアチブを取り、世界中に提案していくべきだ」と主張しました。
後になって「「八紘一宇」は、我々が直面する課題、つまりグローバル資本主義の暴走、利己的個人主義の行き過ぎといった問題に対処するときの指針になるということを、広く知って欲しかった 」などと釈明しましたが、三原じゅん子議員は勉強不足で、議員としての ”おつむ” もあまりよろしくないのだな、との印象を持たざるを得なかった。
というのも、この委員会で ”八紘一宇” を取り上げてしまっては、まるで文脈がかみ合わないし、しかも安倍首相は ”グローバル資本主義” を提唱する側の人間です。加えて ”八紘一宇” は「世界をひとつの家(家族)のようにしましょう」といった思想で、戦前の日本の軍部に悪用されたことは明々白々なフレーズだからです。
要するに三原じゅん子議員は、安倍首相を ”ヨイショ” する機会を待っていただけなのです。
そういった三原じゅん子議員の勉強不足・政治センスのなさは、冒頭で紹介した「恥を知れ!」発言後に、毎日新聞のファクトチェックであえなく陥落したことからも、果たして大臣として相応しいか・・・を疑うには十分な材料を私たちに与えるわけなのです。
安倍首相の周辺に控える女性議員は皆が皆、このような極右議員で溢れています。高市早苗、片山さつき、稲田朋美、そして最近では杉田水脈など。今回はそれに三原じゅん子が加わったということでしょうか。
このような国民の役に立たない女性議員が登場するたびに私たちはウンザリしますし、今回の三原じゅん子議員の ”大臣の噂” に際しては、ある種の ”既視感” を覚え、一人の人物を思い出すにいたりました。
それは、本名「シュターレル・アンナ・イロナ」――通称「チョチョリーナ」です。
似非極右を演じながら大臣にのし上がる
元々ハンガリー人であった彼女ですが、イタリアでハードコア・ポルノ女優として活動していました。
ところが1987年、イタリア下院議員に当選してしまったことにより、その名は世界中の人々が知ることとなります。
Wiki を紐解くと「選挙という民主的なプロセスを経て国会議員に当選した世界初のハードコア・ポルノ女優」と紹介されています。
そして、この次期、日本でも彼女の作品が出回るようになり、多くの日本人が彼女の ”作品” を堪能したと聞いています。
彼女の政治活動・発言は ”茶番” そのものでした。
「愛と平和」が最も大切であると主張し、湾岸戦争時には「中東平和のためなら、サダム・フセインとセ〇クスしてもいい」と発言。
同様のオファーをオサマ・ビン・ラディンにもしたと言われています。
原発や死刑に反対する一方で、ドラッグを解禁せよと訴え、集会においては自身の ”局部” を晒したりもしました。
その後の彼女は、1991年に「愛の党」なる意味不明な政治団体を設立しています。
チョチョリーナは「愛とエロ」を武器に国会議員にのし上がり、茶番劇を展開しました。
一方、三原じゅん子議員は「似非極右」を演じるといった茶番劇を展開しながら安倍首相に取り入り、今や大臣にのし上がろうとしている。
彼女らは本質的には同類と思われ、日本の政治はここまで堕落したものと見なすこともできます。
三原じゅん子議員もかつては「ヘア・ヌード」なるものを出していたようですが、それはさておき、実績もなくキャリアも不足している三原じゅん子議員は、本当に大臣になれるのでしょうか? 大臣になれるだけの資質があるのでしょうか?
さて、今後の三原じゅん子議員の動向に目が離せなくなりました。