白坂和哉デイウォッチ

千葉県災害に対しての森田健作知事の興味深い行動

帝国ホテルでの歓迎レセプションに参加する森田知事(左)と
トニー・エバーズ  ウィスコンシン州知事(右)

なるほど、帝国ホテルでのパーティーですね!?

JR東日本が、首都圏全ての在来線の計画運休を発表したのが9月8日、そして、台風15号が首都圏を直撃したのが9月9日です。
その後、計画運休の解除の時間が遅れるなどして、首都圏のダイヤと列車利用客の足は大いに乱れ、暴風・豪雨被害と共に、鉄道関係も大混乱に陥りました。

そのような中、森田健作・千葉県知事は何をされていたかというと、9月8日は帝国ホテルで開催された「第51回日本・米国中西部会 日米合同会議」の歓迎レセプション(パーティー)に出席していました。
(PM6:00~8:00 :孔雀東にて開催)

河野太郎・外務大臣も出席なんですね!?

この「日本・米国中西部会 日米合同会議」とは、日本とアメリカ中西部11州との相互交流・理解促進(貿易や投資を推進し、産業、技術、文化の全般にわたる相互交流促進)を図ることを目的に、1967年に発足しました。

数多くの日米の財界人が出席していることから、この日米合同会議は、言わばよくある半官半民の ”交流サロン” と思われます。

パーティーの画像については、ケイティ・シンノット(Katy Sinnott)さんが Twitter で投稿してくれたものです。
ケイティさんはウィスコンシン経済開発公社(WEDC)の国際ビジネス開発担当副社長をされており、「千葉県の森田知事とエバーズ知事との初会合を楽しんでください」とのメッセージと共に投稿してくれました。

ちなみに、「日本・米国中西部会 日米合同会議」は9月8日~10日の3日間の日程で開催されており、2日目の主たる出席者を見てみると、これも興味深いことに当時の河野太郎外相も出席されておりました。

9月8日: 日米合同常任委員会、歓迎レセプション
9月9日: 開会式、基調講演、パネルディスカッション
9月10日: パネルディスカッション、閉会式

※参考: 「第51回日本・米国中西部会 日米合同会議」開催スケジュール

◆9月9日の主たる出席者
【日本側】
河野  太郎  外務大臣
大野  元裕  埼玉県知事
阿部  守一  長野県知事
三日月大造  滋賀県知事
森田  健作  千葉県知事
茂木友三郎  日本側議長、キッコーマン(株) 取締役名誉会長/取締役会議長

【米国側】
マイク・デワイン  オハイオ州知事
トニー・エバーズ  ウィスコンシン州知事
エリック・ホルコム  インディアナ州知事
ピート・リケッツ  ネブラスカ州知事
ティム・ワルツ  ミネソタ州知事
トミー・トンプソン  米国側議長

森田知事、遅いんじゃないですか!?

パーティーについては予定通り、きっちりと出席されたようですが、千葉県災害に対する「激甚災害指定要請」が9月18日だったとは、森田知事、いかにも遅すぎやしませんか?

 千葉県の森田健作知事は18日、自民党の県選出国会議員らと首相官邸を訪れ、安倍首相に対し、激甚災害の早期指定を要請した。

 首相との面会後、森田氏は記者団に対し、「非常に前向きな話を頂いた」と述べた。国や県、東電などの対応に批判が出ていることについては、「混乱したことは事実で、混乱の中で色々な問題が出てきた。誰が悪い、これが悪いではない」と強調した。
~2019.9.19 読売新聞オンライン『千葉・森田健作知事「誰が悪い、これが悪いではない」』

森田知事は「誰が悪い、これが悪いではない」と言っていますが、先ず知事がやるべき時にやるべきことを行うことが肝要かと思われます。
また、これに対し安倍首相は「国としてもスピード感を持って全力で対応している」と言ったようですが、ここまでくると、まるで ”漫才” を見ているかのようです。

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