Introduction:小泉進次郎氏は、安倍首相に気に入られようとする ”不毛なラットレース” のトップランナーに躍り出ました。
菅官房長官に土下座するように頭を下げ、 安倍首相の尻を舐めることで安倍首相の手駒になった小泉進次郎氏。
滝川クリステルさんとの結婚においては、”首相官邸で発表させてもらい” ましたが、そんな小泉進次郎氏がなんと「環境大臣」に就任するというのです。
それにしても、安倍首相はこういうことだけに関しては、電光石火のごとく素早い対応を見せるのには呆れます。
これでまた一人、アメリカの ”操り人形” が世に放たれました。
ジャパン・ハンドラーズの手先
「ジャパン・ハンドラーズ」とは、知日派として日本に多大なる影響を及ぼすアメリカの政治家、軍人軍属、有識者(大学教授、ジャーナリスト、シンクタンク職員など)のことです。彼らは日本の有力政治家と接触し、飼いならし、そして圧力を掛けるなどして、アメリカの利益に適う方向に誘導します。
日本の首相を始めとする大物政治家のほとんどはジャパン・ハンドラーズの配下にあるといっても過言ではなく、小泉進次郎氏の父、小泉純一郎・元首相などは特に有名です。小泉元首相の外交、安全保障のほぼ全ては、このジャパン・ハンドラーズの影響下にあったと言われています。
そんな小泉純一郎氏を父親に持つ小泉進次郎氏もまた、ある意味父親以上に彼らの影響を受けています。
進次郎氏の周辺はジャパン・ハンドラーズだらけ
小泉進次郎氏は関東学院大学を卒業後、アメリカのコロンビア大学大学院に約3年間留学し、政治学修士を取得したことになっています。
進次郎氏が師事し、学生生活の面倒を見てくれたのがジェラルド・カーティス氏(コロンビア大学政治学部教授)です。
カーティス氏はアメリカのみならず、日本の東京大学、慶応義塾大学などでも客員教授を務めるなどした自他ともに認める知日派で、同時にジャパン・ハンドラーズの一人としても知られています。
進次郎氏がなぜアメリカ・アイビーリーグの名門、コロンビア大学に留学できたのかは ”大きな謎” ですが、著名な政治家子息に用意されている ”特別枠” を使ったのは間違いないと思われます。
また、進次郎氏は留学3年目にしてワシントンDCのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)に所属しています。
CSISは、過去には海軍軍人としてベトナム戦争を戦い抜き、その後国務副長官に上りつめたリチャード・アーミテージ氏が理事を務めるなど、アメリカ国内に留まらず、海外にも広く影響を及ぼす民間シンクタンクです。
リチャード・アーミテージ氏は有名な『アーミテージ・リポート』を日本に突き付けることで、これまで日本の政策に大きな影響を与えたことでも知られるジャパン・ハンドラーズです。
また、進次郎氏がCSISに所属していた際の日本部長はマイケル・グリーン氏で、彼はブッシュ政権時に国家安全保障会議(NSC)の上級アジア部長も務めるなどした、彼もまたジャパン・ハンドラーズの一員だったりするわけです。
こう言っては何ですが、小泉進次郎氏ような方がアメリカの超名門大学院に入学し、3年できちんと卒業することなどあり得ません。ですが、実際に卒業しているということは、ジャパン・ハンドラーズらの政治力により実現した成果であると見るのが妥当でしょう。
安倍首相とジャパン・ハンドラーズ
ジャパン・ハンドラーズは日本という国家に深く入り込み、日本の政治家に対し水面下で影響力を行使しています。もちろん、安倍首相も例外ではなく、安倍首相とジャパン・ハンドラーズについてググってみればいくらでも情報は出てきます。
そして、安倍首相は上述した戦略国際問題研究所(CSIS)と浅からぬ関係を持っています。
エドワード・ルトワック氏は、CSISで上級顧問を務める人物です。
最近では文春新書より『中国4.0 暴発する中華帝国』『戦争にチャンスを与えよ』『日本4.0 国家戦略の新しいリアル』といった書籍を立て続けに出していますし、1968年に初版が出版された『クーデター入門』については、2018年3月に新装版が出版されるなど、現代の戦略論を語る上では欠くことのできない存在になっています。
では、ルトワック氏の属性もジャパン・ハンドラーズなのかと言えば、いささか様相が異なります。
彼はまさに「戦略思想家」と呼ぶべき人物で、日本を裏から操ると言うには彼は中立的だと思われます。
それでも、ルトワック氏は安倍首相に対し、少なからず影響を与えているのではと思われるふしがあります。
彼の著書『戦争にチャンスを与えよ』に、次のような下りがあります。
”最初に申し上げなければならないのは、残念ながら、先日の安倍総理との会談内容については守秘義務があり、いっさいお話しすることはできないということだ。ただ、これだけは言える。私が見たところ、安倍総理はまれに見る戦略家だ。”
~エドワード・ルトワック『戦争にチャンスを与えよ』(文春新書)~
実は、ルトワック氏は定期的に、頻繁に日本を訪れていることが分かっています。そして、定期的に安倍首相にも会っているようなのです。
このことは、本書の翻訳を手掛けた奥山真司氏も認めるところです。
※奥山氏自身、イギリスレディング大学大学院戦略学科で戦略学、地政学を学んでおり、エドワード・ルトワック氏と個人的な交流があります。
ただし、安倍首相がルトワック氏と一体何を話しているかについては、全く明らかになっておりません。
大臣のポストなど意味がなくなった
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小泉進次郎氏を軸に、ジャパン・ハンドラーズ、CSIS、そして、安倍首相とルトワック氏との関係をざっと見てきましたが、皆さんはどのような感想をお持ちになったでしょうか?
9月11日に改造内閣の布陣が発表され、一部を除き ”総入替” の様相を呈していますが、今や安倍政権にとって各省庁など意味のない存在なのかもしれず、大臣などは誰がやっても構わないのでしょう。
現在の政権は、首相官邸の少数かつドメスティックな官邸官僚に牛耳られ、その背後には、例えばジャパン・ハンドラーズといったアメリカの存在が見え隠れします。
そして、小泉進次郎氏もまさにジャパン・ハンドラーズの操り人形そのもので、父親の小泉純一郎氏共々彼らの傘下に組み込まれ、日本の国益をアメリカに還流するであろうことは火を見るよりも明らかではないでしょうか。