白坂和哉デイウォッチ

山本太郎@郡山市 ボランティア体験報告記

2019年11月16日 福島県郡山市の郡山駅前で街頭演説する山本太郎氏。
この日の郡山市の気温は最高でも14℃までしか上がらず、山本氏は夕方の寒風吹きすさぶ中、約3時間にわたり熱弁を振るった。
(撮影:白坂和哉)

Introduction:福島県郡山市で開催された山本太郎氏の街頭演説にボランティアとして参加し、とても強く感じたことがあります。

それは、パラダイムシフトと呼ぶに相応しい、障がい者の「意識改革」です。

彼らは「私たちも臆することなく堂々と声を上げていいんだ!」ということを再認識しました。
そして 、それに引きずられるように福島県民の意識も変わってきました。

まさに山本太郎氏を先陣に、革命的なことが起ころうとしています。

山本太郎は障がい者の意識改革に成功した

午後1時から始まったポスター貼りから電動車いすの障がい者も参加。
駅前商店街を通り抜け、現場となる住宅街を目指す。
(撮影:白坂和哉)

これまでの6年にわたる参議院議員としての活動を振り返ると、山本太郎氏は広範囲にわたり様々な成果を出してきましたが、中でも特筆すべきは「障がい者に自信と勇気を与えたこと」ではないでしょうか。
つまり、障がい者の「意識改革」です。

これは本当の話ですが、11月16日、福島県郡山市のJR郡山駅前で行われた街頭演説では、実に「4人」もの電動車いすに乗られた障がい者が、ボランティアとして参加したのです。

この光景をみて、一瞬、ここは何処だろうかと戸惑いました。
東京ならともかく、福島県でこのようなことが起こるとは、福島県出身の筆者でさえ全く想像だにしていなかったからです。

福島県は、政治的には元々自民党が圧倒的な優位性を誇る保守的でドメスティックな土地柄ということもあり、障がい者が政治の表舞台に登場するなどほとんどありませんでしたし、障がい者の家族も積極的に社会に参加させようとすることよりも、むしろ、なるべくなら世間の目に触れさせないようにしていたのが実態と言えます。

そういった消極的で後ろ向きな気持ちを ”ひっくり返した” のが山本太郎氏でした。

ご存知のように、7月21日に投開票が行われた参院選では、山本氏率いる「れいわ新選組」から、重度の障がいを持った「舩後康彦」「木村英子」の両氏が特別枠で当選したことは大きな感嘆を持って迎えられましたが、これを起点に全国の障がい者のマインドが静かにではありますが、大きく変化したものと思われるのです。

そして、郡山市でボランティアに参加した4名の障がい者のように、「私たちも臆することなく堂々と声を上げていいんだ!」ということを、あらためて再確認させたこと。このことは実に大きな山本太郎氏の功績と言えるでしょう。

ジャーナリストもポスター貼りには驚嘆の声

街頭演説の会場設営をする「れいわ新選組」の事務所スタッフ。
皆一様に若い彼らは、各自のやるべき仕事を切れ目なく行っている。
(撮影:白坂和哉)

11月16日に開催された街頭演説では、筆者は午後のポスター貼りから会の終了までずっとボランティアとして参加させていただきました。

この日の午後1時。約20名ほどの方々がボランティアとして参集し、2つのグループに分かれ、先ずはポスター貼りから活動が開始。同行した事務所スタッフとボランティアが住宅地図を片手に、一軒一軒住宅を回り、ポスターを貼らせてくれるようお願いして回る地道な ”ローラー” 作戦です。

一口にボランティアといっても、筆者のような福島市から来た者、事務所スタッフのように東京からきた者といったように、必ずしも地理に明るいということもなく各自の背景はバラバラです。

この時に力になってくれるのが、まさに地元のボランティアとなります。そのことで、地元のきめ細かい情報を皆で共有することができます。そして、 ポスターを貼らせたくれた家を地図上にマークしてゆくのです。

「れいわ新選組の活動はなかなか凄いじゃないか!これが立憲民主党あたりになると、連合の組合員にポスター貼りやらせてるからねえ・・・」
活動に関することは「れいわ新選組」の戦略にも関わるので具体的な詳細は控えますが、そんな模様を活動に同行したフリージャーナリスト、田中龍作氏は興奮気味に語っておりました。

◆ 関連記事 ◆
 田中龍作ジャーナル『「山本太郎現象」ではなかった かつての自民党さながら、れいわの強さ支えるポスター貼り』

山本太郎は人々の意識にパラダイムシフトを起こした

街頭演説後、路上でメディアの取材に応じる山本太郎氏。
(撮影:白坂和哉)

山本太郎氏を見ていてつくづく感じたのが、「体力も一つの才能」なのだな、ということ。

山本氏は約3時間もの間演説し、聴衆の質問に答え、演説が終了してもなお、長いことメディアの取材に応じています。その後、いつもと変わらぬように喜々として駅に向かう様子をみると、なるほど山本氏の行動力を担保するのは体力であるのは間違いなく、体力も一つの才能であることを垣間見せています。

これにあたかも感化されたかのように、今回の演説会に馳せ参じたボランティア諸氏は誰もが積極的に活動に邁進し、事務所スタッフを圧倒する場面さえありました。

革新的というよりも保守的。積極的というよりも消極的。
――筆者の知るところの福島県民とはそのような人々でしたが、どうやら認識を改める必要がありそうです。

障がい者を含め、この福島県においても人々の意識は確実に変わりつつあることを皮膚感覚で感じることができました。
このような「意識感覚」は、むしろ「パラダイムシフト」と形容した方が適切かもしれません。

おそらく、このような「パラダイムシフト」は、日本全国レベルで現在進行形なのでしょう。これらの変化は、もはや「革命」です。

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