「祝賀御列の儀」雅子さまの涙に、朝日新聞が水を差す!

国内社会

Introduction:これは朝日新聞の「ミスリード」ではないでしょうか?

というのも、先の「国民祭典」そして「祝賀御列の儀」を狙ったかのように、在日米軍の戦闘訓練にからむ記事を発信し、社会に対し何らかの問題提起をしたかのように装っているためです。

この悪意とも受け取れる記事のお陰で、天皇家の儀式に水を差されたような格好になっています。

荘厳で美しい儀式に胸が熱くなる

11月10日の日曜日。
東京は風もなく、朝から快晴の麗しい天候につつまれました。

この日は、天皇陛下が皇后陛下と共に即位を披露し、国民から祝福を受けるパレード「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」が、皇居から赤坂御所までの4.6㎞にわたり行われました。

黒塗りのオープンカーから、にこやかに手を振られる両陛下。
皇后雅子さまのティアラやネックレス、イヤリングは、夕暮れの日差しを浴びて荘厳に輝いておりました。

沿道には約12万人が詰めかけ、天皇皇后両陛下を祝福。約30分に及んだパレードでは終始人々の祝福の歓声が響き、まさに新時代「令和」の幕開けに相応しいセレモニーとなりました。

とくに皇后雅子さまにおかれてはパレードの途中、人垣が途切れる青山通りにさしかかると、ハンカチで涙をぬぐわれる一幕もあり、これに感動した多くの沿道の人々がおもわず「もらい泣き」するシーンもあったわけです。

この皇后雅子さまの「涙」については、実際に現場で見た人、テレビで見た人、インターネットの動画で見た人など、状況は様々でしょうが、そんな人々に言葉にできない感動を与えたのではないでしょうか。
まさに、天皇皇后両陛下は日本人の象徴たる所以です。

天皇家の儀式の最中、在日米軍が戦闘訓練!?

※画像はイメージです。

10日に行われた「祝賀御列の儀」に先立って、前日の9日にはこれも天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」が、皇居前広場にて3万にもの観衆を集め開催されています。

ところがです。
天皇陛下の御即位を奉祝する中で、日本人の天皇家への祝福ムード一色の中で、こともあろうに ”武装した在日米軍兵士が戦闘訓練を行っていた” といった記事が、11月8日に朝日新聞から発信されました。

朝日新聞『武装米兵、国道側に銃口向け射撃動作 施設の訓練丸見え』
~2019.11.08 朝日新聞~

場所は、京都府京丹後市(きょうたんごし)にある「米軍経ケ岬(きょうがみさき)通信所」

迷彩服に防毒マスク、防弾衣を身につけ、小銃で武装した十数人の米兵が戦闘訓練を行っており、これが国道沿いのフェンス越しから丸見えだったというのです。

これらの兵士の中で、数人が国道側に銃口を向け射撃の動作を行うなど、実戦さながらの緊張感があったと目撃者が語っております。
今回は不安を感じた住民が、京丹後市に通報したことで発覚。さすがに実弾や空砲は使用していなかったものの、周辺住民に不安が広がっています。

ちなみに、ここには米軍の「Xバンドレーダー基地」も設置され、今年の6月には、これに反対する住民による、基地撤去を求める決起集会が開かれたばかりです。

これらの訓練は米軍施設内で行われているため、事前の告知は必要ないとされていますが、防衛省は米軍に、今後は地元に事前告知をするよう要請しました。

朝日新聞が嫌われる理由が分かった

※画像はイメージです。

このニュースは地元の「京都新聞」でも取り上げられていますが、確かに今の時期に在日米軍が戦闘訓練をしていたならば、「天皇陛下に対して不敬である」という意味において、あるいはニュースの価値はあるのかもしれません。

しかし、この米軍による戦闘訓練は、記事をよく読むと「7月11日に行われていた」ことが分かるのです。

思わず脱力してしまいそうになるのですが、なぜゆえに7月の戦闘訓練の記事を今ごろになって朝日新聞は発信しているのでしょうか?

この記事は11月8日に発信されたもので、普通であれば読者は前日か前々日あたりに訓練は行われているものと思ってしまいます。しかし、実際は7月なのです。なぜ?

しかも、よくよく考えてみればこの記事自体もおかしなことに気づきます。
訓練は米軍基地の敷地内で行われているので、取り決め上は何ら問題はありません。それがたまたま国道沿いの人目につくところで米軍兵士が銃を振りかざしていたので、住民が ”びっくりした!” ということに過ぎないのではないでしょうか? 果たして、これがニュースバリューを持つのかは甚だ疑問です。

前述したように、舞台となったのは米軍の「Xバンドレーダー」が設置されたことで、住民による反対運動が起こった地域です。

おそらくは、米軍による戦闘訓練に、過剰に反応した反対派住民が朝日新聞を巻き込み、朝日新聞も朝日新聞で、天皇即位の儀式にこのニュースをぶつけることで、いかにも社会に対し何らかの問題提起を行うといったように、”知的社会派” をアピールする狙いがあったのではないでしょうか。

しかし、朝日新聞が行っているのは明らかな「ミスリード」です。

もし、この戦闘訓練を問題化したいのであれば、日米安保条約とそれを具体化する日米地位協定に切り込まねばなりません。まさにこれこそが、戦後から脈々と続く日本にとっての諸悪の根源ですが、では、どれほど朝日新聞がこの問題にとりくんでいるのか? といった問題になるわけです。

いわゆる、”左翼の悪い癖がでた” 格好になりましたが、朝日新聞は悪意とも受け取れる記事を社会に発信しただけでなく、結果的に天皇陛下即位の儀式に対しても水をさしたことになるのではないでしょうか。 

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