Introduction:コロナ対策において、日本と韓国では明暗の差がはっきり出ました。
韓国は軍事費を先送りすることで7兆6000億ウォンもの金を調達し、災害支援金として国民に給付するそうです。
日本の安倍首相も韓国の文在寅大統領を見習い、アメリカからの兵器の爆買いなどやめて少しは国民に還元するべきではないでしょうか?
今や一人当たりのGDPで日本を抜いた韓国は、コロナ対策でも結果を出しています。日韓両国の差は、今後は広がる一方かもしれません。
借金せずに7兆6000億ウォンを捻出!
安倍首相は4月6日、新型コロナウイルスの対策として総額108兆円規模に上る緊急経済対策を実施すると表明しました。しかし、これらはあくまで ”事業規模” であり、実際の ”真水”(直接的な財政支出) は16兆円規模でしかなかったことが分かっています。
さらに、安倍首相が全世帯に2枚の配布を決定した ”アベノマスク” については、その後、変色や異物混入、カビの付着といった不良品が続出。取り扱い業者も判然としないまま、総経費466億円はあたかもドブに捨てられるような格好になっています。
安倍首相による緊急対策はまるで効果が期待できず、滑稽なことの連続ですが、そんな無能な日本の首相を尻目に、一定の結果を出しているのが韓国の文在寅 大統領です。
日本ではほとんど報道されていない重要な記事が、韓国の『中央日報』(日本語版)に掲載されました。
◆ 出典記事 ◆
『韓国政府、借金せずに7兆ウォンの災害支援金どこから引っ張ってきたか』
~2020.04.19 中央日報(日本語版)~
『韓国政府、借金せずに7兆ウォンの災害支援金どこから引っ張ってきたか』と題された記事に目を通せば、なぜ日本ではこれができないのかと暗澹たる気持ちにさせられます。
韓国政府は、新型コロナウイルスへの緊急災害支援金を支給するため、7兆6000億ウォン(約6711億円)を調達しましたが、それをどこから ”引っ張って” きたのかが重要なのです。
ステルス戦闘機とイージス艦購入を先送りした!
なんと言っても目を引くのが、防衛費予算を先送りした点にあります。
つまり、以下に示す戦闘機やヘリコプター、そしてイージス艦などの購入を来年に先送りし、支援金の費用を計上したわけです。
- F-35Aステルス戦闘機:3000億ウォン(約260億円)
- 海上作戦ヘリコプター:2000億ウォン(約170億円)
- イージス艦事業:1000億ウォン(約87億円)
日本ではアメリカから戦闘機やイージス艦を始め、大量に兵器を購入していることで知られています。特にF35戦闘機については、日本は140機体制を敷くことを想定しており、この費用だけでも「1兆円規模」になる見込みです。
戦闘機だけで1兆円ものお金を掛けている日本。その他の兵器や艦船を含めると一体どれほどの額になるのでしょうか? そして、多くの日本国民が指摘するように、兵器に使う予算の一部を切り崩して、どうしてコロナ対策費に充当できないのでしょうか?
──なぜ、韓国にできて日本にはできないのでしょうか?
公務員の年暇補償費を削減した!
公務員の給料は政治家などと同様、景気動向に左右されず決められた一定の額が支給されます。しかし、公務員は「公僕」と称されるように、国家の緊急事態に際しては公僕としての義務を果たさねばならない、といった考えも一方にあります。
今回、文在寅政権が採ったのは、まさに公僕の義務を果たすための方法と言えるでしょう。韓国の公務員の場合、年次休暇を取得しなかった際にはその分の手当てが支給されますが、この「年暇補償費」を全額削減しています。これによって浮いた費用7000億ウォン(約610億円)を支援金の財源にしました。
日本でも、かつては使わなかった休暇を企業が買い上げる制度がありましたが、休暇取得を促進する名目で現在は法律で禁止されています。
現在、日本では一律10万円の支給が取り沙汰されていますが、例えば、公務員や政治家に支給される分を一般国民に振り分ける方法であれば事務処理も比較的簡便になり、一般国民に対してもより多くの支給が実現できると考えられます。
韓国は一人当たりのGDPで既に日本を追い抜いている!
そのような暴挙に出て、今後の韓国経済は大丈夫なのか? といった声も聞かれるかもしれません。しかし、心配なのは明らかに日本の経済です。
ちなみに韓国の4月22日時点のコロナ感染者は「10,694人」、死亡者は「238人」です。一方、日本は感染者「11,493人」、死亡者「244人」
表向きの人数は両国とも拮抗していますが、決定的に異なるのは、韓国では既に4月18日の時点で感染者が「8人」といったように、1日当たりの感染者が1桁台にまで落ち込んでいる点にあります。その反面、日本はこれから ”感染爆発” に向かうのは時間の問題のように見えます。
つまり、韓国はコロナ封じ込めに成功し、これから経済活動に邁進できる準備が整いつつあるということです。一方、日本は明らかにコロナ対策に失敗しており、今後どうなるかは予断を許さない状況が続いています。
これらのコロナ対策の差は、国力の差なのかもしれません。
というのも、これも日本では大きく報道されませんが、「一人当たりのGDP」では、既に韓国は日本を追い抜いているからです。
◆ 出典記事 ◆
『韓国に1人当たりGDPや労働生産性で追い抜かれた日本の行く末』
~2020.02.27 DIAMOND online~
極めてショッキングな事実ですが、OECD(経済協力開発機構)が発表するデータによれば、2018年における一人当たりのGDPは日本は「41,501ドル」ですが、一方、韓国は「42,135ドル」で日本を追い抜いていることが分かります。
さらには、イタリアにも既に抜かれており、スペインにも抜かれそうな勢いだとか・・・
──安倍首相は韓国を見習え。
これを安倍首相や安倍首相の周辺の者に言ったら感情的になるでしょうし、韓国や中国の名を出すだけで噴き上がる日本人は今でも一定数存在します。
このような意味のないアジアへの感情に囚われている日本人があまりにも多く、そのような日本は生産性も低く、コロナ対策でも失敗続きで、政治は最悪。
気がついたら、韓国に抜かれていたわけです。
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