すべては1本のツイートから始まった
すべてはトランプ大統領の1本のツイートから始まりました。
『中国の国家主席との重要な会談の後、私は韓国へ向かうため日本を去る。その間、もし北朝鮮の金正恩がこれを察したなら、私は非武装地帯DMZで彼と会うだろう。握手して「ハロー」と言えるだろうか?』
6月30日、トランプ大統領と金正恩が3回目の会談を行いました。
アメリカのトランプ大統領が、南北朝鮮の軍事境界線(非武装地帯:DMZ)にある板門店(パンムンジョム)で北朝鮮の金正恩 朝鮮労働党委員長と面会し、現職のアメリカ大統領として初めて、軍事境界線を越えて北朝鮮に入りました。
CNNテレビによると、トランプ米大統領は北朝鮮の金正恩氏を、ホワイトハウスに招待したようです。
また、トランプ大統領によれば、実はこの面会は数カ月前から準備されていたとの事で、もちろんこのことは、日本の外務省筋は一切知らされておりませんでした。
国際政治の最前線
基本的な評価
選挙パフォーマンスの意味もあるとはいえ、やはりこれは衝撃の一言に尽きます。トランプ大統領は国際政治の最前線を我々に見せつけています。
良し悪しは別にしても、このトランプ大統領という人間に形容し難い驚き、いや、恐怖すら感じるのは筆者だけでしょうか。
彼が大統領に就任した瞬間から、国際政治がドラスティックに動き始めた感は否めません。そして今回の越境してまでの会談は、衝撃以上の衝撃となりました。
今や世界のメディアは、彼の後を追うのに精一杯です。
日本の拉致問題について
こうなると、どうしても考えざるを得ないのが、日本の拉致問題です。
安倍首相は10年以上もの間、拉致問題を云々言っていますが、金正恩との会談はおろか、金正恩に指一本触れられないでいます。
一方、トランプ大統領はツイート一発で越境しての会談です。
あまりの非対称性に、眩暈がしそうです。
安倍首相は本当に拉致問題を解決したいと思っているのでしょうか。
この疑問は、これからの安倍首相の動きで判明するに違いありません。
ただし、従来のようにアメリカ頼みでは、1ミリも前進しないでしょう。
安倍首相は、トランプ大統領の動きを奇貨とし、安倍首相自身が命がけで行動しなければ、問題解決はないと確信します。
これは安倍首相にとって、最初で最後のチャンスとなるでしょう。
果たして、安倍首相はどう出るのでしょうか?
韓国 文在寅 大統領について
最後に、この会談の背景については、韓国の文在寅 大統領の存在も忘れてはなりません。
この会談で彼は抑制的でしたが、日本の安倍首相との違いを ”まざまざと” 見せつけた、少なくともトランプ大統領にはそう見えたに違いありません。
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