Introduction:24日に報道された朝日新聞による世論調査は、極めて衝撃的なものになりました。
これは安倍首相にとっての手痛い『メリークリスマス』です。
その結果は「内閣不支持42%」で、「支持38%」を大きく上回るものでした。つまり、内閣支持率40%の壁が崩壊したわけです。
そうなると気になるのが「衆院選解散」はあるのか? ということ。支持率が4割を割り込んだことで、衆院解散の可能性は格段に高まったと考えられます。
「桜を見る会」疑惑に納得してないが、一方で諦めも
朝日新聞社は21、22日、全国世論調査(電話)を実施した。安倍内閣の支持率は38%で、11月の前回調査の44%から下落した。不支持率は42%(前回36%)と上昇。不支持が支持を上回るのは2018年12月以来で、支持率が4割を切ったのは同年8月以来となる。
~2019.12.24 朝日新聞 「 安倍内閣不支持42% 支持38%を逆転 朝日新聞社世論調査 」~
出典の朝日新聞もそうですし、大方の見方としてもやはり「桜を見る会」疑惑が今回の支持率低下の大きな要因になったと考えられます。それは次の結果からも明らかです。
首相主催の「桜を見る会」をめぐる一連の問題について、安倍首相の説明は?
・十分ではない:74%
※自民党支持層でも67%
・十分だ :13%
安倍政権が「桜を見る会」の招待者名簿を廃棄し、復元できないとしている対応については?
・納得できない:76%
・納得できる :13%
ところが不思議なことに、次の設問については予想外の結果が出ています。
「桜を見る会」の問題について、国会で引き続き解明に取り組むべきか?
・取り組むべきだ:40%
・その必要はない:50%
これらの結果が何を意味するのかと言えば、「追及してもどうせ何も出てこないだろう。安倍政権は逃げ回るに決まっている・・・」というのが一つ。
もう一つは、「これ以上は野党には期待できない・・・」というのが二つ目。
いずれにしても、国民の間には「諦めムード」が蔓延しているのが、この調査からは伺えます。
安倍政権もこのことはよく熟知しています。
国民の中に広がる「諦め」や「厭世観」を利用し、「桜を見る会」疑惑については ”年越し” をして逃げ切る腹積もりです。
安倍政権は、この ”年越し” 逃げ切りを得意としています。
2015年の集団的自衛権もそうでしたし、2017年の森友・加計学園問題の際は衆議院解散後、”年越し” をさせて問題を有耶無耶にさせると当時に、支持率も維持してきたわけです。
今回の「桜を見る会」疑惑も同様で、”年越し” をすることで問題が風化する可能性が高いと言えます。野党の追及が手ぬるいのは言うまでもないことですが、問題は国民の意識です。政治のレベルは国民が決定する以上、桜疑惑をこのまま終わらせたくないのであれば、国民が来年も声を上げ続ける必要があります。
1月衆議院解散はあるのか?
このニュースサイトでは、「1月衆議院解散」については否定的な立場を取っております。なぜなら、安倍首相は自身の「レガシー」作りに躍起となっているからです。
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『安倍首相補佐官が公費で不倫旅行!内閣支持率急落!年明け解散か?』
憲法改正が夢物語となり、安倍首相が首相在任の通算日数で憲政史上最長を記録した今、次の「首相在任連続最長記録」を更新する8月まで、安倍首相はやはり首相を続けるのではないかと思われ、それが安倍首相の「レガシー」となるからです。
その一方で、1月衆議院解散の目安は「支持率40%の壁」にあると、これまでも予想してきました。
そして、支持率40%の壁が打ち砕かれた今、1月解散の可能性は「五分五分以上」になったと予想します。
2020年は政界が大きく揺れるかもしれません。
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