Introduction:新型コロナの渦中において、これから私たちは更にウンザリするほどの政治のカオス、泥沼のような政局を見せつけられるかもしれません。
安倍首相は8月28日の夕方5時から久しぶりの記者会見に臨みますが、そこで何を語るのでしょうか?
首相を辞めるつもりもなければ、かといってこのまま続けるつもりもない安倍首相の言葉に、多くの人々がアッと驚かされるでしょう。
今や安倍首相は自分のことしか考えておりません。安倍首相による政治の私物化もここに極まれりです。
8月28日に安倍首相は辞任表明をするのか?
安倍首相の記者会見が8月28日、夕方5時から行われることが決定しました。これは通常国会が閉幕した6月18日以来、約2カ月ぶりの記者会見となります。
この記者会見の中で安倍首相は、今後の新型コロナウイルスへの対応策、そして、現在最も懸念されている自身の体調面について説明を行う予定になっています。
安倍首相は8月17日と24日の2週連続で慶応大学病院を訪れており、このことについては「体調管理に万全を期すための検査」「追加的な検査」といった説明を繰り返していましたが、この話を額面通りに受け止める者はおりません。今回の記者会見では自身も「きちんと説明をする」と述べていることから、何らかの新しい情報が飛び出すのではないかと思われます。
そんな中、神戸女学院大学の名誉教授、内田樹(うちだ たつる)氏が26日、極めて興味深い発言を Twitter に投稿しました。
内田氏が言うには、新聞社二社から「安倍首相辞任」を見越した ”予定稿” 執筆の依頼があったというのです。
内田氏は1300字ほどでサクッと依頼をこなしたようですが、ここで重要なのは高い確度で安倍首相の辞任を予想しているメディアが、一部でありますが確かに存在していることです。
この ”予定稿” についてはデイリースポーツもWeb版で報じており、とはいえ、インターネットを見る限りにおいては「本当に辞任表明するかもしれない」という意見と、「いつもと変わらぬ記者会見で終わる」という意見とに真っ二つに割れています。むしろ、「辞任表明などしない」とする後者の意見の方が多い印象です。
しかし、実際の安倍首相の体調については、かなり重篤であるということで間違いないでしょう。しかも、公務に支障をきたす場合もあるにも拘らず、安倍首相のことですから続投宣言をしてお茶を濁す可能性は十分に考えられます。
果たして、安倍首相は8月28日に一体何を語るのでしょうか?
安倍首相は一旦入院する!?
28日の記者会見で、安倍首相は辞任表明もしなければ、このまま首相を継続するような表明もしないでしょう。
つまり、安倍首相は自身の病状を説明した上で、1カ月ほど入院することを表明するのではないかと予想しています。
その場合、麻生太郎・副総理兼財務相が臨時に首相代行を務めることになり、それこそが28日の記者会見の最大の眼目となるのではないでしょうか。
そう考えると、安倍首相が最も避けたいと思っているのは病気、特に ”持病である潰瘍性大腸炎” による体調不良で首相を辞任することだろうと、容易に推察することができます。確かに、そのようなことをすれば第一次政権時同様、「腹痛で政権を投げ出した!」と国民から後ろ指を指されるからです。2007年9月の第一次政権時の電撃辞任は安倍首相にとってのトラウマですので、持病による辞任はあってはならないことなのでしょう。
それでも前述の通り、安倍首相の体調は思いの外悪く公務にも支障をしたすほどなので、このまま何もしないわけにいかない。そこで、彼が考えたのが一旦入院し持病の治療に専念すること。首相の空白期間は麻生副総理に任せるというものです。
国民よりも自分の ”花道” が一番大事な安倍首相
こうしてみると、今の安倍首相は自分の花道のことしか頭にないことが分かります。
現在の安倍首相の心境を予想してみましょう。
- ”腹痛” では絶対に首相は辞めない。
- 東京オリンピックが中止になっても首相は辞めない。
- 新型コロナが終息しようが、さらに蔓延しようが首相は辞めない。
一旦は入院し、どうにか体を整え、9月から10月には秋の臨時国会を開き自分の手で「解散総選挙」を行う。自民党は負けはすれども、野党の現在の体たらくでは大負けはしないと踏んでいる。場合によっては維新を巻き込み自公維連立政権を構築する。
重要なのは、「最後の総選挙も勝利する」ことです。
この「最後の選挙も勝利する」、これこそが安倍首相の「花道」となります。
その余波でもって自分の言うことを聞きそうな後継者に首相の座を禅譲し、その後の ”院政” に繋げることで首相降板後も影響力を持ち続ける魂胆です(そうでもしなければ、数々の疑惑の刑事訴追が安倍晋三氏を襲うことになるからです)
その意味で、8月28日の記者会見は安倍首相にとっての「天王山」となる予感します。
コメント