【衝撃!】人間の遺体を ”堆肥” にしても構わない法律がある!

Introduction:堆肥は、農業を行う上で欠かすことのできない肥料です。

堆肥の原料は様々ですが、多くは家畜のふんや生ごみ、もみ殻や落ち葉などです。昔は人糞も堆肥の原料として使われていました。

ところが、驚いたことに、最近になって「人間の遺体」を堆肥にして構わないといった法律がアメリカで可決されたと言うのです。

今回は「人間の堆肥化」について迫ります。

アメリカ・ワシントン州では人間の堆肥化を合法化した

この法案については、アメリカのワシントン州議会が4月に可決し、翌月5月21日にジェイ・インズリー知事が署名したことで成立しました。

これにより、ワシントン州は「人間の遺体を堆肥(コンポスト)にすること」を全米で初めて合法化したことになります。

試行は来年2020年の5月。
今後ワシントン州の住民は、死後に自分の遺体を堆肥にするか否か選択することができます。

アメリカでは人が亡くなった場合、棺に入れて埋葬する(その場合、遺体は保存処理されるの普通)、あるいは火葬にしますが、堆肥化(コンポスト化)は第3の方法として登場したことになります。

堆肥、つまり土となった遺体は個人の遺族が引き取っても構わないですし、州内の作物や植物の育成に使って貰うこともできます。

RECOMPOSE ――遺体の堆肥化を担うアメリカ企業

Recompose offers an alternative choice to cremation and conventional burial methods. Our service – recomposition – gently converts human remains into soil, so that we can nourish new life after we die.

リコンポーズ社は、火葬や従来の埋葬方法の代わりとなる選択肢を提供します。
私たちのサービス -”再構成・再生”- は、人間の遺体を穏やかに土壌に変えるので、私たちが死んだ後、新しい命を育むことができます。

カトリーナ・スペード
最高経営責任者(CEO)

遺体の堆肥化を手掛ける企業 ”RECOMPOSE” のWebサイトには上記の文面が掲載されており、最高経営責任者(CEO)のカトリーナ・スペード氏は、この社会と死の関係について想いをめぐらしたことで、人は自分の好む方法で遺体を処理させる自由を持つべきだとの結論を得ました。

その理由の一つには環境問題があります。
従来の方法である棺による埋葬は、防腐処理に使われる薬剤が発ガン性物質であることが分かっています。

仮に、地球に生きる人々のすべてを埋葬しようとすれば、途方もなく広大な土地が必要ですし、何よりそれは有害物質で地球環境が汚染されることを意味しています。

また、火葬による埋葬の場合でも、温室効果の原因とされている二酸化炭素(CO2)を排出します。

よって、地球環境に優しい方法で、生と死のサイクルを完成させる人間の死のケアモデルとして考え出されたのが、RECOMPOSE社が手掛ける遺体を堆肥化し、土に返す方法なのです。

スペード氏はこれを「自然のサイクルと再接続する」と表現しています。

遺体を堆肥にするプロセスは意外に簡単だ

Photo by : RECOMPOSE社のWebサイト
※牛の遺体からつくった堆肥を手にするカトリーナ・スペードCEO

遺体をそのまま土葬しても堆肥化することはなく、また火葬した場合は有機物が抜けてしまうので、やはり堆肥化することはありません。
遺体を堆肥化するには方法があります。

ムラサキウマゴヤシ

RECOMPOSE社では、 ムラサキウマゴヤシ(マメ科ウマゴヤシ属の多年草) や木材チップ、ワラの入ったコンテナに遺体を入れます。

そうすると、微生物の効果により約4週間ほどで分解され、堆肥となり、荷車2つ分に相当する土になるといいます。

スウェーデンでは既に合法化されている埋葬方法

Photo by : プロメッサ・オーガニック社のWebサイト

ちなみに、スウェーデンでは遺体の堆肥化が既に合法化されており、プロメッサ・オーガニック社が、やはり遺体を堆肥化する「プロメッション」といった手法を確立させています。

プロメッションでは、遺体を液体窒素に浸し凍結させ、フリーズドライ化します。その後、遺体を粉砕し微生物の入ったコンテナに入れ土に埋めます。そうすることで、約1年で堆肥となります。

※方法の詳細はFacebookの動画からも視聴することができます。

さて、遺体を自然に帰し、自然のサイクルと再接続させる遺体の堆肥化。

人の遺体を堆肥にして自然の循環に戻すという方法は、ここ最近日本でも話題になっている「樹木葬」に相通じるものがあるように思われます。
スペード氏も「日本の文化にもふさわしいのではないか?」といったコメントを寄せていますが、実際のところはどうでしょうか?

”堆肥” に対する日本人が持つ、例えば臭く、汚いといったイメージが障害になるのは十分に予想されます。遺体をそのような境遇に晒すことには、耐えられないかもしれません。

本来の堆肥とは、微生物に完全に分解されきっており、栄養を含んだ土を指しますが、現在の日本では遺体の堆肥化が浸透するには、まだまだ時間が掛かりそうです。

※画像
Elias Shariff Falla MardiniによるPixabayからの画像
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