中国の偵察気球と「米中戦争」の可能性を探る

中国の偵察気球は「米中戦争」の序章なのか!?

これは「米中戦争」の序章となるのでしょうか?
この中国の偵察気球は1月28日、アメリカ・アラスカ州に飛来──
1月30日、アラスカ上空からカナダ上空に移動。
1月31日、アメリカ・アイダホ州上空に侵入。ここでバイデン大統領が、気球について初めて報告を受けます。

実は、報告を受けたバイデン大統領は、2月1日の時点で「気球撃墜」の指示を出しています。
しかし、オースティン国防長官らが「安全な場所に移動するまで撃墜を待つ」安全策を大統領に提言──
2月3日、中国外務省が気球は中国のものであることを認め、あくまで ”気象観測用気球” であると主張。ブリンケン国務長官が訪中の延期を発表。

そして、2月4日。次期大統領選に出馬を表明しているドナルド・トランプ氏が『撃ち落せ!』と主張。トランプ支持者と共和党サイドは色めき立ちます。
最終的にバイデン政権は軍用機を投入し、サウスカロライナ州沖の上空で中国の偵察気球を撃墜しました。
アメリカは約1週間もの間、中国の偵察気球を ”のんべんだらり” と放置していたことになります。

ちなみに、中国の気球による偵察行為は、何も今に始まったことではありません。
トランプ政権時に3回、バイデン政権初期にも1回確認されています。
近年では中南米やアジア地域、欧州でも確認され、さらにはハワイ島やグァム島でも中国の偵察気球とみられる事例が確認されています。
日本でも2020年6月、宮城県仙台市上空で同様の気球が確認され、2021年9月にも青森県八戸市上空で気球が確認され、いずれの場合においても、その形状から中国の偵察気球であると考えられます。

これらの気球について、アメリカの政府高官の一人は、中国軍の「気球部隊」による偵察任務である可能性を示唆しています。
しかし、極めて情報収集精度の高いスパイ衛星が、当たり前のように運用される昨今において、”偵察気球” というのはいかにもアナログチックな感覚に捉われます。
それでも、電子機器の小型化・軽量化が進んでおり、最新機器を搭載した偵察気球は人工衛星より遥かに低コスト、長時間の情報収集が可能であるという点で一定のニーズがあるといいます。

今回は、予定されていたブリンケン国務長官の訪中が急遽延期となり、中国との関係を模索しかけていたバイデン政権にとって寝耳に水の結果となりました。
それでも、戦闘機による派手な撃墜劇は、一つには世論に対するアピールと ”弱腰” を指摘する共和党への対抗措置という意味合いがあったでしょう。
そして、そう一つは、中国をこれ以上刺激しないといったアメリカ側の配慮も伺えます。

というのも、気球を「撃墜」ではなく「確保」した場合、偵察気球であったことが完全に証明されてしまうわけで、それでは過剰に中国を刺激してしまうからです。
撃墜された気球の破片は、10㎞以上にわたって散乱しているといいます。
これでは破片の全てを回収するのは困難で、アメリカ政府当局は「偵察用なのか気象用なのかの判別は困難」ということで手打ちをするのではないでしょうか?

「米中戦争」が起きる可能性は○○%以上だ!

今回のF22戦闘機による気球「撃墜」劇は、極めて象徴的な光景でした。
このことは、”結果的” に台湾有事を視野に入れた「米中戦争」が、ジャブの応酬といった ”具体的な段階” に突入させてしまったかもしれません。
それを裏付けるような象徴的な出来事が、偵察気球騒動の時期に報道されています・・・

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