「Twitter黙秘権」を行使する安倍首相 ~千葉県災害に対し謎の沈黙

国内政治

Introduction:台風15号の直撃を受け1週間以上経過してもなお、千葉県はその後に激しい豪雨に見舞われるなど、2次被害も各地で発生しています。

そして、現在も停電戸数は約7万件にも及び、被災住民は極めて厳しい生活を強いられています。

そのような中、奇妙なことに 9/17 現在、安倍首相は千葉県災害に関するコメントをSNSで一切発信しておりません。

特にTwitterは 9/6 以降、更新が止まったままで、まるで ”Twitter黙秘権” を行使しているかのようです。

これまで、インターネットの情報発信に熱心に取り組んできた安倍首相。

実に不可解な状況です。

※この記事は9月17日時点の内容です。

SNSでダンマリを決め込む安倍首相

これは実に奇妙なことです。

インターネットが社会の隅々まで網羅されている現在において、観測史上最も強い台風により未曽有の被害を受けた千葉県に対し、日本の首相が被災地についてSNSで何のコメントも発信していないなど、果たしてあり得るのでしょうか?

安倍首相はこれまでSNSでの情報発信に熱心でしたし、海外に目を転じてみれば、あのトランプ大統領など、実質的な ”公式発表” の場としてTwitterを活用している時代なのに、安倍首相の ”謎の沈黙” は実に不可解というしかありません。

安倍首相の Twitter

安倍首相のアカウントは9月6日の更新を最後に、何らツイートされておりません。そして、この傾向は Facebook や Instagram でも同様なのです。

安倍首相の Facebook

Facebook については、9/6 にTwitter と同じウラジオストクでの経済フォーラムの模様が投稿されており、以降は 9/11 に改造内閣の告知、そして 9/12 にラグビーワールドカップの関係者と選手の表敬訪問の模様が投稿されたのが最後です。

安倍首相の Instagram

基本的には Twitter や Facebook と同様で、ここでも千葉県についての画像・情報はありません。

2018年の豪雨被害(平成30年7月豪雨)の時はどうだった?

謎を解く鍵は、昨年の未曽有の災害の中に見い出すことができるかもしれません。

まだ私たちの記憶に新しいかと思いますが、昨年2018年6月~7月に、西日本を中心とした大規模豪雨被害が発生しました。その被害の甚大さに、気象庁が命名した「平成30年7月豪雨」のことです。

その被害たるや14府県で死者220人、3県で行方不明者11人、そして住宅被害は36都道府県で約4万8000に上る大惨事となりました。

「平成30年7月豪雨」では、2018年6月28日から7月8日にかけて激しい豪雨が記録されました。
気象庁のHPを見ると、次のような記述があります。

6月28日以降、華中から日本海を通って北日本に停滞していた前線は7月4日にかけ北海道付近に北上した後、7月5日には西日本まで南下してその後停滞した。また、6月29日に日本の南で発生した台風第7号は東シナ海を北上し、対馬海峡付近で進路を北東に変えた後、7月4日15時に日本海で温帯低気圧に変わった。
 前線や台風第7号の影響により、日本付近に暖かく非常に湿った空気が供給され続け、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となった。
~気象庁HP 「平成30年7月豪雨(前線及び台風第7号による大雨等)」~

さて、その時、安倍首相はSNSでどのような投稿をしていたのか?
これが実に興味深いのです。

安倍首相の Twitterを見ると、下記の通り、7月7日に突如として「平成30年7月豪雨」のツイートを始めたのです。

そして、この前後に何が起こったのかと言えば、安倍首相の地元である山口県がまさに未曽有の被害の渦中にありました。
(山口県「平成30年7月豪雨による被害状況等について(10日14時現在)」

山口県が発行した資料によれば、7月5日から8日にかけて各種警報が発令され、7月9日に解除されているのが分かります。

なお、この豪雨による山口県の被害は、2018年7月10日時点で死者3名、重軽傷者9名でした。
ちなみに、自衛隊は7月7日から出動しています。

そして、安倍首相は7月7日のツイートを初めとして、7月15日までの間に30本もの「平成30年7月豪雨」関連のツイートを投稿しています。
次に紹介するのはその一部です。

地元ではない千葉県だから沈黙しているのか?

昨年2018年の「平成30年7月豪雨」と、安倍首相の Twitter への投稿の関連性を見てみると、雨は6月28日から降り始め、偶然だとは思いますが、安倍首相の地元・山口県がいよいよ危ないとなった7月7日から、安倍首相は災害についてのコメントを Twitter に投稿し始め、それが7月15日まで続きました。

これを今回の台風15号の被害に当てはめると、首都圏に雨がふりはじめたのがJRが計画運休を発表した9月8日だとすると、安倍首相が災害についてのコメントを Twitter に投稿するのは9月18日以降ということでしょうか?

とはいえ、これまでの安倍首相の動向からすれば、千葉県災害に対しSNSでこれ程までに沈黙を続けるのは、やはり不可解極まりないとしか言う他ありません。
一体、安倍首相はどうしてしまったのか?

安倍首相の ”Twitter黙秘権” はいつまで続くのでしょうか?

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