アメリカと中国の貿易戦争が激化し、その ”とばっちり” を受けた格好で、元々は中国への輸出用であった「トウモロコシ」をトランプ大統領に無理やり買わされた日本の安倍首相。
そんなニュースが飛び込んできたのは、8月も終わりにさしかかる頃でした。
安倍晋三首相とトランプ米大統領は首脳会談後の記者会見で、日本が米国産の飼料用トウモロコシを追加輸入することで一致したことを明らかにした。米中貿易摩擦が激化し米国産農産物の対中輸出が厳しくなる中、日本が引き受ける格好だ。日本政府は「ツマジロクサヨトウの被害を受けた飼料用トウモロコシの代替確保策」と説明する。追加輸入量は約275万トンになる見通し。
~日本農業新聞「275万トンを追加輸入 米国産飼料用トウモロコシ」~
さて、この275万トンのトウモロコシとは、日本円にして一体どれほどの価格になるのでしょうか?
下の表は、東京商品取引所が発表した[10月21日10時30分]におけるトウモロコシの相場表です。
試算するために、ここでは分かりやすく「1トン当たり、23,000円」で計算します。今回、緊急輸入するのが275万トンですから、
275万トン × 23,000円 = 632億5000万円
そうなのです、約600億円ものお金を日本はアメリカへ支払うことになっているのです。
問題はそれだけではありません。
今回輸入されるのは普通のトウモロコシではなく、「遺伝子組み換えのトウモロコシ」です。
さらに、このトウモロコシは「食用」ではなく「飼料用」。
つまり、「家畜のえさ」なのです。
思い出していただきたいのですが、安倍首相は台風19号の被害においては「7億円」しか出してくれませんでした。
つまり、安倍首相は家畜のためだったら「600億円」ものお金を出し、日本国民のためには「7億円」しか出してくれないということです。
どうですかこれ? これが安倍首相のやり方なのです。
※資料
日本農業新聞「275万トンを追加輸入 米国産飼料用トウモロコシ」
井出留美「なぜ日本は米国産余剰トウモロコシ数百億円分を購入決定すべきでなかったか」
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