安倍首相CIAエージェント説 ~岸信介もCIAだった

Introduction:6月11日、2017年2月に暗殺された北朝鮮 金正恩 委員長の兄、金正男氏はCIAのエージェント(情報提供者)だったというニュースが世界を駆け巡りましたが、彼はまだ可愛い方なのかもしれません。
もし、金正男とCIAの関係がニュースになるのであれば、今回取り上げる事実はニュースどころの話では済まされないでしょう。
そうです。あの安倍首相が敬愛して止まない彼の母方の祖父、岸信介もまたCIAのエージェントだったのです。
そして、安倍首相も、もしかすると・・・といったお話をします。

岸信介とCIAの関係は公文書に掲載されている

発端は、ティム・ワイナー氏の著書「Legacy of Ashes The History of the CIA」
彼はピューリッツァー賞の受賞経験もある、ニューヨーク・タイムズ紙に在籍するジャーナリストです。


20年以上もの歳月をかけながら、機密解除され一般公開された5万点にも及ぶ公文書や、CIAに関与した300人以上もの人物に直接インタビューするなどして編集された内容は、すべてが1次資料であり、紛れもなく1次情報であるとワイナー氏は自身を深めています。

さらに、情報源となった人物はすべて実名で公表されるなど、近年出版されたCIA関連の書籍の中でも、この著作は群を抜いています。
日本では、翻訳本が2008年11月に「CIA秘録(上下巻)」として文藝春秋より出版されました。

また、この問題については当時、週刊文春が2007年10月4日号の中で「岸信介はアメリカのエージェントだった!」と、国際スクープとして大きく取り上げています。

その経緯 ~岸信介&CIA


ティム・ワイナー氏の著作については、第12章に「自民党への秘密献金」として、岸信介とCIAの密約による不当な金の流れについて言及されています。読めば分かるのですが、岸信介がやってきたことは完全に違法行為です。

ワイナー氏によれば、かつての日本には、CIAのエージェントとして暗躍した大物日本人が少なくとも二人存在するといいます。
一人は児玉誉士夫(こだま よしお)であり、そしてもう一人が岸信介です。

児玉誉士夫は戦前から「建国会」なる右翼団体に籍をおき、「天皇直訴」や「斎藤実首相暗殺」を画策し、投獄の憂き目にあったりもしましたが、戦時中は海軍や内務省のコネクションを最大限に活用し、中国闇市場のレアメタルの取引で財を成しました。


当時のアメリカは、児玉ルートを通じて大量のタングステン(ミサイルを製造する際の必需品)を調達し、児玉誉士夫に多額の報酬を与えていました。それでも児玉は、諜報部員としての才はあまりなかったようす。

そこでCIAは、児玉誉士夫に縁の深い岸信介に焦点をあて、マッカーサーを説得しA級戦犯から除外することにより(戦時中は東条英機内閣で商工大臣を務めていたことから、A級戦犯として巣鴨拘置所に収監されていました)、岸をエージェントとして雇うことに成功しました。

その後の岸信介はCIAの闇金を背景に、政治家として日本の首相の座まで上りつめることになります。

権力構造の確立 ~岸信介&CIA

Photo by :『CIA秘録(上下巻)』(文藝春秋)

岸は日本の外交政策をアメリカの望むものに変えていくことを約束した。アメリカは日本に軍事基地を維持し、日本にとっては微妙な問題である核兵器も日本国内に配備したいと考えていた。岸が見返りに求めたのは、アメリカからの政治的支援だった。

ティム・ワイナー『CIA秘録(上)』(文藝春秋)

「アメリカからの政治的支援」とは、「情報」そして「金」です。

岸信介は、日本政界の情報を提供する見返りとして、多額の政治工作資金をCIAから受け取っていました。そして、CIAのエージェントと化した彼は安保条約を練り直し、新安保条約を制定することをアメリカに約束したのです。
彼はマッカーサーの甥である、ダグラス・マッカーサー二世と交渉しました。

もしアメリカが岸の権力固めを支持してくれるなら、新安保条約を通過させ、左翼勢力の台頭も抑え込める、と語った。岸はCIAから内々で一連の支払いを受けとるより、永続的な財源による支援を希望した。マッカーサー大使の回想によると、岸は「もし日本が共産化するとアジアの他の国々が追随しないとは考えにくい」と語って、大使を納得させた。フォスター・ダレスもこれに同意した。ダレスは、日本には大きな賭け金を積まねばならないと主張し、岸はアメリカにとって最良の賭けだと言った。

ティム・ワイナー『CIA秘録(上)』(文藝春秋)

そのような経緯から1958年5月、アメリカ大統領アイゼンハワーは岸信介に資金援助することを決定。これは言うまでもなく、海外から政治資金を受けることにおいて、当時の「政治資金規正法」にも抵触していました。

そして、このことはアメリカCIAが主要な自民党員に継続的に資金援助をすることをも意味していました。この資金援助が、その後の歴代大統領のもとで約15年もの間受け継がれ、日本での一党独裁体制を強化するための大きな推進力となっていたのです。

岸信介に流れていた金は、実際どれほどの額だったかと言えば、1回につき7千万から2億円に及んでいたことが分かっています。
当時の首相の給料が約25万円、国会議員は約13万円だったことから換算すれば、当時の1億は現在の約10億円に相当しますので、決して少ない額ではありません。

ちなみに、これらの違法政治資金については、岸信介の弟である佐藤栄作もアメリカ側に援助を要請したことが分かっています。これらの金は、主に選挙対策に投じられていました。

岸信介はCIAのエージェントになることにより、自身の権力構造を確立しました。
その本質は対米外交放棄であり、対米従属であり、さらには日本への核持ち込みの容認となって、現在まで脈々と受け継がれています。

安倍首相 CIAエージェント説

岸信介はアメリカCIAと手を握りました。
そのために彼は日本の情報を売り、アメリカに従属し、核持ち込みまで容認した。見返りは「金」と「権力」です。

これは現在の安倍首相に、そっくりそのまま当てはまりませんか?

Q:トランプ大統領の接待に見られたように、なぜ、安倍首相は過剰なまでにアメリカに従属するのか?

Q:日本国民の窮状などまるで眼中になく、なぜ、アメリカの兵器を買い漁り、アメリカに金を還流させているのか?

Q:あれほど凡庸な人物なのに、なぜ、日本の首相になることができ、しかも長期政権を維持することができるのか?

もちろん証拠など、何一つとしてありません(仮に、岸信介のケースのように、あったとしても公開されるのは、かなり先でしょう)

ちなみに、安倍首相は頻繁に外遊することでも知られていますが、訪問先で、相手国の関係者に成りすましたCIAの人間と接触するのは、日本国内で行うよりもハードルはかなり下がります。

このように、もし、安倍首相がCIAと手を握っているようなことがあるとするなら、これまでの彼の立ち振る舞いは実にスッキリと説明がつくのです。

アメリカに睨まれた首相は必ず短命に終わり、アメリカの覚えめでたい首相は長期政権を謳歌するとは、我々の間では既に常識になっているはずです。

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