自民党安倍派の政治資金パーティー裏金疑惑、議員への事情聴取本格化

自民党の「清和政策研究会」(安倍派)に所属する議員の政治資金パーティーの収入が裏金化されていたとされる問題で、東京地検特捜部が動き始めている。
関係者によれば、99人の安倍派議員のうち、週明けにかけ特定のメンバーに対してキックバック(還流)を受けたかを確認するため、任意での事情聴取が行われることが明らかになった。
対象者は高額還流者を中心に、数十人に及ぶ見通しだ。
収支報告書に記載しなかった経緯や認識について捜査が行われる。

安倍派内ではパーティー券販売のノルマを超えた収入が派閥側に還流され、それが収支報告書に明記されずに裏金化されていたとの疑惑が取り沙汰されている。
裏金の総額は2018年から2022年までの5年間で、約5億円に上ると見積もられている。
東京地検特捜部はこれまでに捜査員50人を動員し、安倍派の会計担当職員や所属議員の秘書らを対象にした捜査を進めてきたが、臨時国会が閉会したことを受け、議員本人からの任意の事情聴取にも着手することとなった。

事情聴取では具体的なパーティー券の売り上げや還流分の金額を特定し、収支報告書に記載されなかった額を明らかにするとともに、使途についても詳細に確認する方針である。
また、安倍派の大半の秘書に対する任意の聴取も実施され、複数の秘書が派閥からの還流された現金に関して「収支報告書に記載しないよう派閥から指示があった」と供述している。

特捜部はこれらの結果を元に、派閥側が裏金化を主導したとの見方を強めており、安倍派の会計責任者について政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を検討している。
会計責任者はこれまでの任意の事情聴取に対し、収支報告書に記載しなかった事実関係を認めた上で還流の仕組みについて説明している模様だ。

世耕氏が連れてきた安倍派の会計責任者

安倍派の会計責任者(70代半ば)であるA氏は、自民党の元参議院幹事長、世耕弘成氏が連れてきた人物であり、NTT時代の先輩でもある。
4年前に世耕氏の推薦を受けて着任した。
しかし、議員秘書たちからは「仕事が遅い」「頼みごとをすぐ忘れる」などと不評であり、一部からは世耕氏が「派閥の金庫を押さえにかかった」との噂も流れている。
A氏は特捜部の聴取に協力的だとされ、「司法取引」をしている可能性が取りざたされている。
そうであるならば、彼を起点として安倍派の裏金問題の捜査がさらに加速する可能性がある。

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