朝日新聞が、トランプをノーベル賞に推薦する安倍首相を dis っています

Introduction:「天声人語」は朝日新聞の一面を飾る由緒正しき巻頭コラムです。そんな天声人語が、このたびの安倍首相がトランプ大統領をノーベル賞に推薦した問題について、安倍首相を思い切りdisっている模様です。

 とはいえ、そこは優等生な朝日新聞のことです。単純ベタなdisりかたはいたしません。朝日特有の変化球で楽しませてくれていますが、今回は比較的分かり易い ”くせ球” と言えます。

 今回紹介したいのは、2019年2月18日付の「天声人語」です。
 まず最初に英国のトニー・ブレア元首相を引き合いに出しています。ブレア元首相が「ブッシュのプードル犬」と揶揄され馬鹿にされていた逸話を紹介しているのです。
 イラク戦争の時、「イラクは大量破壊兵器を保有している!」と信じて疑わない当時のブッシュ大統領を全面支持し、見事な対米従属ぶりを私たちに見せつけたのがブレア氏でした。

 このブレア元首相によるアメリカ一辺倒の姿勢は、イラク戦争後にイギリス国内でも大問題に発展しましたが、「ブッシュのプードル犬」の一件はもちろん、「アメリカの飼い犬」と頻繁に批判される日本の対米方針に重ね合わせています。
 このことはすなわち、安倍首相もブレア元首相と同類なのではないか、端的に言って「安倍首相はトランプのプードル犬だ!」と朝日新聞は主張しているのです。

 ガツン!とした朝日新聞の ”宣戦布告” です。
 その後も安倍首相への辛辣な批判は続きます。
 トランプ大統領曰く「最も美しい5ページの推薦状を受け取った」ようだが、我々としては 「米朝間の危うい駆け引きに不安は募るばかりだ」 とブチかまします。
 そして、トランプ大統領にとってのノーベル賞とは、「世界のあちこちで平和を壊しているトランプ氏に、これほどふさわしくない賞はほかにあるまい」と断言し、最後に「言われるがまま、その賞に推薦するとは、それこそノーベル賞級のお追従ではないか」と締めくくるのです。

 いやはや、驚きました。朝日新聞もなかなか大したものです。
 「ノーベル賞級のお追従」とはよく言ったもので、これすなわち安倍首相はノーベル賞級の愚か者、ハッキリ言って「ノーベル賞級の大バカ者」と言っているようなものです。

 天声人語が、というよりも朝日新聞がここまで露骨に首相を批判するのは珍しいような気がします。朝日新聞も安倍首相に対しては腹に据えかねているものと察します。
 安倍首相は朝日新聞が大嫌いであることは、今では誰でも知っています。何といっても安倍首相は国会で朝日新聞を名指しで非難するぐらいですから、これは好き嫌いといった生易しいものではなく、”生理的嫌悪感” といった根源的な問題であると言えましょう。

 首相といえども人間ですから、新聞の好き嫌いはあったとしても何ら不思議ではありません。ただ、だからといって国会では非難はしませんよね? 国家の最たる公共の場で、一部の新聞を名指しで非難してしまうところが、安倍首相の首相としての器の欠如を如実に物語っているわけですが、同様に、朝日新聞についても「我々は他の新聞とは違うのだ」といった選民意識丸出しのエリート集団ですから、そんな彼ら特有の ”ねちっこさ” で安倍首相を暗喩的に批判するのです。

 安倍首相は朝日新聞が大嫌いで、読売新聞を気に入っている模様です。国会で朝日新聞を非難し、読売新聞を推奨する首相もどうかと思いますが、新聞の発行部数が減少する昨今、いっそのこと朝日新聞は ”反安倍” を旗印に掲げた方が、販売躍進に繋がるのではないかと思った今回の天声人語でした。

この記事を書いた人:白坂和哉主催者

投稿者プロフィール

ニュースサイト『白坂和哉 デイ ウォッチ』を主宰しています。
ご質問・お問い合わせについても承っております。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

主催者:白 坂 和 哉 -shirasaka kazuya-

主催者:白坂和哉

『白坂和哉 デイ ウォッチ』にようこそ。
このサイトを運営している
白坂和哉
(shirasaka kazuya)です。
 
「突き刺さるニュースサイト 」をモットーにしています。
最近のメディア、特に新聞はどれも同じようなことが書かれていると思いませんか?
それでも、怒り、憎しみ、タブー、そして、神々しいまでの慈悲といったように、人は複雑なマインドを持って生きております。
そんな貴方の胸に突き刺さるニュース、切り口の違うニュース、さらに深掘りしたニュースをお届けしたいと思っています。
ページ上部へ戻る