「記者会見」アメリカと日本はここまで違うのか!?~”幼児化” する安倍政権

Introduction「権力は必ず腐敗する」とはよく言ったもので、長期政権を誇る安倍政権になってから日本の政治の腐敗は加速しました。

ではなぜ、 政治が腐敗したのかと言えば、”子どもが政治をやっている” からに他なりません。

今回は日本とアメリカの「記者会見」を通して、日本の政治の ”幼児化” について考えてみたいと思います。

菅官房長官の記者会見のレベルが笑える

「権力は腐敗の傾向がある。絶対的権力は絶対的に腐敗する」とは、イギリスの歴史家であり思想家、そして政治家でもあったジョン・アクトン(初代アクトン男爵)の格言です。そして、長期政権を実現し日本で絶対的権力を敷く安倍政権も、まさに腐敗の渦中にあることは明白でしょう。

さて、首相官邸では日々、午前と午後に菅官房長官の定例記者会見が開かれますが、このレベルの低さには呆れ果てるとしか言いようがありません。

「そのような指摘は指摘は当たりません」
「法に基づいて行っております」
「まったく問題ありません」
挙句の果てには「あなたに答える必要はありません」とまで言い切ります。

木で鼻をくくったような態度で定型句を淡々と繰り返し、一方的にコミュニケーションを断つ菅官房長官の手法は、いつの日からか ”菅話法” と呼ばれるようになりました。

Video by :Ripbanwinkle 「2019年2月26日(火)午後-内閣官房長官 記者会見」
※この記者会見では東京新聞・望月衣塑子記者の質問に対し「あなたに答える必要はない」と回答を拒んだことが問題視された。菅官房長官は翌日27日の会見で真意を表明したが、発言に対しては修正しない考えを示した。(問題の箇所は8分35秒から)

そして、会見がピンチの局面になると事務方(官僚)から ”差し紙” といった助け舟が次々と差し出されたりもします。

「至れり尽くせり」「手取り足取り」のこの様は、まさに ”子供の政治” そのものであり、これが日本の官房長官の記者会見のレベルなのです。

米国務省 報道官の圧倒的レベル感

ここで皆さまに、ぜひとも見ていただきたい動画があります。

それは、アメリカ国務省の報道官、モーガン・オルタガス( MORGAN ORTAGUS )氏による記者会見の模様です。
アメリカ国務省でも不定期ではありますが、頻繁にこのような記者会見(部門プレスブリーフィング:Department Press Briefing)を行っています。

そのレベル感はあまりに圧倒的、菅官房長官とは雲泥の差です。

Video by : アメリカ国務省 部門プレスブリーフィング -2019年6月10日

「10」の質問に対し「1」しか答えない菅官房長官とは対照的に、モーガン・オルタガス氏は「1」の質問に対し「10」答えているのが分かります。

実に多様性に溢れたアメリカの政治記者は、直球での質問を投げかけてきますが、一方で少し皮肉を込めた変化球を多投する場合もあります。それを彼女は正面から受けて立ち、変化球には時に冗談を織り交ぜながら上手に受け身を取ったりもします。

特徴的なのは、相手に決して飲み込まれることなく、そして主導権は絶対に記者に渡さないということです。その辺のさじ加減は実に絶妙です。

国務省の記者会見には助け舟を出す官僚や、場を仕切ってくれる司会者など一人も存在しません。そんな中で、彼女は自分の言葉を持っていますし、堂々と一人で記者会見を差配しているわけです。

これが「大人の世界」のやり方です。
『菅官房長官、少しはお分かりになられたでしょうか?』

◆ 関連記事 ◆
 『アメリカ国務省、安倍首相に対しては淡々と』

安倍首相はまさに ”子供” である

しかし、これは悲しいお知らせになるのですが、菅官房長官の記者会見は日本の政治の中では、まだマシな方なのかもしれません。というのも、やはりレベルの低さにおいては安倍首相を凌ぐ者など到底見当たらないからです。

安倍首相の記者会見を象徴する一つの動画があります。
これはビデオ・ジャーナリストの神保哲生(じんぼ てつお)氏が、自身が主宰する『ビデオニュース・ドットコム』において暴露してくれたものです。

お膳立てしないと記者会見ができない子供ぶり

Video by : videonewscom 「記者会見は首相の独演会ではない」

まず、「11分10秒」の箇所をご覧になってください。

永田町の「自民党本部」で行われた安倍首相による記者会見の映像ですが、この会見は次の点において ”異様” です。

  • 質問は、自民党の記者クラブである「平河クラブ」に限定。
  • 質問は、平河クラブの幹事社1社につき1問に限定。
  • 質問は、あらかじめ自民党に提出すること。

会見の会場には真ん中に通路があり、通路の前に「平河クラブ」の記者が座り、通路の後ろにクラブ外の記者が座ることになっています。これは、間違えてグラブ外の記者を指名しないよう徹底的な配慮がなされているということなのです。

つまり、最初から質問できる記者が固定化されているわけで、安倍政権とは一体全体ジャーナリストを何だと思っているのでしょうか?

ことほど左様に、安倍首相はここまで ”お膳立て” してあげないと記者会見すらまともに開けないのです。しかも、司会はなぜか安倍首相の子分である萩生田光一氏というオマケつきです。

知ってる人でないと記者会見ができない子供ぶり

Video by : videonewscom 「記者会見は首相の独演会ではない」

次に、「17分00秒」 の箇所をご覧になってください。

永田町の「首相官邸」で行われた安倍首相による記者会見の映像ですが、この会見は次の点において ”異様” なわけです。

  • 質問のために手を挙げている記者がいるにもかかわらず、手を挙げていないNHKの「ハラさん」なる記者を指名し、質問させている。

皆さん、これをどう思いますか? 完全に茶番ですよね?
動画を見る限り、このNHKの「ハラさん」なる人は官邸でもよく知られている人のようです。このように、安倍首相は知っている人でないと記者会見すらまともに開けないのです。

この動画には、先ほど紹介した神保哲生氏も質問のために手を挙げている姿が映っています。

実は、彼のようなフリーランスのジャーナリストで、首相官邸の記者会見に参加できる資格をもつのは、現在において神保哲生氏と上杉隆氏しかおりません。しかも、驚くべきことに、彼らには質問する権利を与えられていないのです!
(よって、手を挙げても指名されることはありません)

これは北朝鮮のような専制国家の話でもありませんし、中国のような共産党一党独裁国家の話でもありません。民主国家であるはずの日本の「現実」です。

ご覧のように、日本においては記者・ジャーナリストが参加する記者会見すらまともに機能しない程、政治が腐敗しています。そして、これは取りも直さず、著しい ”幼児性” を持った無能な宰相に因るものなのです。

日本という国家は、子供に支配されたワンダーランドのようです。

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