トランプ大統領の選挙集会に意外な妨害活動。スタッフへのコロナ感染も確認!

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Introduction:日本では報道されていませんが、実はこの集会ではトランプ大統領に対する ”目に見えない” 妨害活動がありました。

場所はオクラホマ州タルサ。感染被害が深刻なこの地で大規模な選挙集会を開催するとは、トランプ大統領は一体何を考えているのでしょうか?

新型コロナウイルスの被害がまったく冷めやらぬアメリカ合衆国。

この国では現在も230万人以上がコロナに感染し、12万人以上もの人々が亡くなています。

トランプが新たな感染源になっている!

驚くべきことに、アメリカでは6月19日には南部や西部を中心に、1日当たりの感染者が「3万人」を突破!5月以降で最大の感染者を記録しています。

そんな中、トランプ大統領は大規模な選挙集会を開催しました。

場所はオクラホマ州タルサ。このオクラホマ州も含め、南部と西部の8つの州では1日当たりの感染者数の1週間の平均が過去最多を記録しています。そんな場所で大規模な選挙集会を開くとは、トランプ大統領の見識が疑われても仕方がありません。

3カ月ぶりとなったこの大規模集会には、実に「1万人」もの人々が集まりました。集会主催者サイドはマスクの配布や検温などの対策をとっていたようですが、いざ蓋を開けてみればマスクをしている人などほとんどいませんでした。
(下の写真)

しかし、その辺はトランプ大統領もしたたかなもので、参加者に対しては『集会後、どのような病気にかかってもトランプの選挙対策本部への責任は問わない』とする免責同意書にサインを求めています。

トランプ大統領は演説の中で、「新型コロナは検査をすると多くの感染者が見つかってしまうため、検査当局に検査のスピードを落とすように指示した」などと洒落にもならない発言をし、ホワイトハウスが慌てて火消しに回る一コマもありました。そんな中で、実際に集会スタッフの中から6人もの感染者が出たことは、まさに洒落にならない事態です。

現在のアメリカは、新型コロナ禍に加え黒人差別への反対運動も激化し、トランプ大統領への支持率は下がる一方です。トランプ大統領としては得意の大規模集会を盛り上げることにより、大統領選への大きなステップにしたかったようですが、今回の集会は ”スーパースプレッダー・イベント” と揶揄されているように、むしろトランプ大統領そのものが新型コロナの ”感染源” になってしまったかのようです。

実際、オクラホマ州の地元保健当局からは「集会を延期して欲しい」との要請も出されておりました。

K-POPファンとTikTok利用者の遊説妨害か?

【訳】10代のTikTokユーザーとK-popファンは、悪戯によってイベントを台無しにするため、数十万枚に及ぶトランプ大統領の集会のチケットを密かに登録したと主張しました。

オクラホマ州第2の都市、タルサで行われたトランプ大統領による選挙集会には1万人もの人々が集まったものの、実は会場上部の客席は人影はまばらな状態でした。

というのも、1万9千人収容の会場(BOKセンター)に対し、その約半分の ”1万にしか集まらなかった” ために、がら空きの客席が多数出現してしまったのです。

6月21日付のニューヨークタイムズ紙は、K-POPファンと10代のTikTok利用者がトランプ大統領の遊説妨害に一役買ったと報道しています。つまり、彼らは無料の入場券を大量に予約したにもかかわらず、当日会場に行かなかったというのです。

◆ 出典記事 ◆
 『TikTok Teens and K-Pop Stans Say They Sank Trump Rally』

 ~2020.06.21 New York Times~

彼らは Twitter などを通じ入場券の申し込みを呼びかけ、TikTokユーザーもそれに呼応した形です。ここ最近、日本の Twitter で起きたハッシュタグ「#検察庁法改正案に抗議します」により、検察庁法改正案が廃案に追い込まれた状況と構造が似ています。

トランプ大統領の選挙キャンペーンの責任者であるブラッド・パースケール氏は6月15日、「土曜日にタルサで行われる ”ドナルド・トランプ メガラリー” のチケット・リクエストが100万枚を超えた」と Twitter に投稿しましたが、100万人がやって来るどころか、なんとも間抜けな結末を迎えてしまいました。

入場券の架空申込みによるトランプ大統領への演説妨害の動きは、Twitter や TikTok を初め、Instagram、Snapchat といったように複数のSNSへと波及していったことが分かっています。

「トランプ大統領は、いろんなやり口で何百万ものアメリカ人の権利を奪うことに積極的に関与してきた。これは私にとって実行し得る抗議活動でした」

そのような政治的な思惑でもって、トランプ大統領へのネガティブキャンペーンを先導したティーンエージャーもいましたが、そのほとんどは状況に乗せられた ”愉快犯” に類するものでしょう(──とはいえ、現在展開されている黒人差別への抗議行動 ”BLM” に間接的な影響を受けていたことは否定できませんが・・・)

トランプと『愛と哀しみのボレロ』

いわば ”愉快犯” による悪戯が主な発端となり、トランプ大統領得意の大規模集会が実に ”しょぼい” ものになってしまったわけですが、筆者はここで既視感に囚われます。

それは、クロード・ルルーシュ監督の映画『愛と哀しみのボレロ』(1981年公開)です。

この映画に登場するカールは、1938年のベルリンで「アドルフ・ヒトラー」の前でベートーヴェンを演奏し、ヒトラーから高い称賛を浴びます。第二次大戦後、彼は指揮者として成功し、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でアメリカで最初の公演を行いますが、なんと客は音楽評論家の2名のみで、彼はほぼ無人の状態での公演を強いられることになるのです。

原因はユダヤ人らによるカールへの抗議活動でした。戦時中、ヒトラーと親交があった一人として彼は曲解され、抗議の意を表すためにユダヤ人たちがチケットを買い占めていたのです。

今回のトランプ大統領の選挙集会妨害活動は、まさに『愛と哀しみのボレロ』を彷彿とさせるエピソードです。仮に政治的な意図を持った者たちが、組織的にこのような活動を展開すれば、今後トランプ大統領の集会は成り立たなくなります。

歴史に悪名を刻む独裁者ヒトラーと、これもアメリカ史上最も独善的で独裁者資質十分なトランプ大統領とは、今回のエピソードを通じ見事にオーバーラップする様を私たちに見せつけています。トランプ大統領が賞味期限切れとなるのは、もはや時間の問題と思われます。

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