映画『新聞記者』 参院選前に早くも興行収入1億円超え!

国内社会

Introduction:6月28日(金)、全国一斉公開された映画『新聞記者』。
当初から各方面で話題を呼びましたが、公開後第1週にして早くも興行成績トップ10にランクインするなど、現在最も注目される邦画作品です。

『新聞記者』は、この数年間、日本で実際におきている事件をテーマにしています。そして、奇しくもこの夏の7月21日には参院選が予定されています。

さて、投票前にこの作品を一度観ておくのはいかがでしょうか?

ずば抜けた邦画作品

映画『新聞記者』は公開されてから(7/5時点で)1週間ほど経ちますが、
「 ここ数年観た邦画の中でも間違いなくずば抜けている 」
「 今年の邦画ナンバーワンに早くも出会ってしまった気がする 」
「 政府機関の闇にメスを入れるような重々しさもあり、見応えある展開だ 」

といったように、非常に好評を博しております。

また、7月1日時点での興行ランキングでは10位に初登場し、今後の更なる展開が期待されております。

映画『新聞記者』は、SNSでも大変話題になっています。
下記に紹介したツイートはほんの一例ですが、日々満員御礼の状態や、映画終了後に拍手が沸き上がったという逸話など、頻繁に見かけることができます。

2つのプロダクション、2人の女優に断られた

この数年で起きている民主主義を踏みにじるような官邸の横暴、忖度に走る官僚たち、それを平然と見過ごす一部を除くテレビの報道メディア。最後の砦である新聞メディアでさえ、現政権の分断政策が功を奏し「権力の監視役」たる役目が薄まってきているという驚くべき異常事態が起きているのです。

それとともに、そしていつの間にか暗雲のように社会全体に立ち込める「同町圧力」は、人々を委縮させ「個」と「個」を分断し孤立化を煽っています。そのような状況下、正に「個」が集団に立ち向かうが如く、官邸に不都合な質問を発し続ける東京新聞の望月衣塑子さんの著書「新聞記者」に着想して、企画構想したのが映画『新聞記者』です。

原案/企画・製作/エグゼクティブ・プロデューサー
河村光庸

※出典:映画『新聞記者』パンフレット

映画『新聞記者』は東京新聞社会部記者・望月衣塑子氏による『新聞記者』(角川新書)が原案となっていますが、望月氏によれば、テレビは政治の話題を嫌がるということでなかなか紹介してくれなかったようです。
政権批判に関わると ”干される” という理由で、2つのプロダクションに断られたとか。

また、出演した韓国人女優のシム・ウンギョン氏は抜群の演技を披露したことで、キャスティングは大成功でしたが、当初は日本人女優の宮崎あおい氏や、満島ひかり氏にオファーしたところ、”反政府” のイメージが付くという理由で出演を断られた経緯もあります。

結局のところ、日本人の(特に大手事務所の) タレントはこういった社会的な作品にはまるで腰が引けているというか、政治の色が付くことを極度に嫌う傾向があります。

そういった状況の中で、松坂桃李氏がこの作品に出演したことは極めて大きな意味を持つと思われます。

実際、作品中ではエリート官僚・杉原の内面を滲ませるような抑制的演技に成功しており、彼の成長ぶりが伺えます。彼はこの作品を通じて、他のどの俳優よりも先んじて大きく脱皮するのではないでしょうか。

参院選までに観ておくべし

映画『新聞記者』は現在、日本で起こっている事件・疑惑、つまり安倍首相をめぐる「森友・加計問題」とリンクしています。
作品では投身自殺する官僚が登場しますが、これは 森友問題の渦中に自殺した、近畿財務局の職員がモチーフになっています。

また、先日は特定のIPアドレスからの集中アクセスにより、公式HPのサーバーがダウンするといった、 DoS攻撃(Denial of Service attack: 悪意を持ってサーバーに大量のアクセスを送りつけるサイバー攻撃を受けたと思われる事象も起きています。

このような機微な映画作品は、賞賛の声が上がる一方で、それを良しとしない勢力が存在するのも事実です。
現在の日本の一端を知る手がかり、きっかけを掴むためにも、今夏の参院選前にこの作品を観ておくのも、良い経験となるかもしれません。

本作の主題歌、OAU「Where have you gone」のMVが解禁しました!
更には、この曲が収録されたNew Albumのリリースが 9/4(金)に決定!

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